ダウ平均は反発して始まる ただ、ネガティブな声は依然として多い=米国株前半
NY株式21日(NY時間09:59)
ダウ平均 30418.82(+530.04 +1.77%)
ナスダック 11100.88(+302.53 +2.84%)
CME日経平均先物 26420(大証終比:+190 +0.72%)
連休明けのNY株式市場でダウ平均は大幅に反発して始まっている。特に買い戻す材料はないが、先週はFOMCを経て厳しい1週間となったことから、その反動が出ているものと思われる。バイデン大統領が新たに示すインフレ抑制の経済対策で、米政府がガソリン税減税を検討との報道も値ごろ感からの買い戻しをサポートしている面もありそうだ。
ただ、市場からはネガティブな声が依然として多い。複数の米大手金融のストラテジストは、株式相場がまだリセッション(景気後退)リスクを十分に織り込んでいないとして一段の下落余地があるとの見方を示した。年初来の下落で株価はより適正水準になったが、リセッション(景気後退)の規模を完全に織り込むにはS&P500であと15-20%の下落が必要だという。S&P500種は先週、1月に付けた過去最高値から20%超下落し、弱気相場に入ったが、景気後退が到来するか、そのリスクが消えるまで、その弱気相場は終わらないと指摘した。
また、最近の下落や投資家の態度の変節は、底打ち説をより困難なものにしているとの見方も出ている。投資家は感情的に行動しているが、ファンダメンタルズはテクニカルの弱さに追随し始めているとの見方も出ている。
ただ、短期的にはリバウンド相場を期待する声もあるようだ。投資家は先週、新たに150億ドルのS&P500のショートポジションを追加したが、ショートポジションはこれまでの下落で利益水準が拡大しており、短期的にそのショートカバーが下値を支えるとの指摘も聞かれた。
アップル<AAPL> 136.22(+4.66 +3.54%)
マイクロソフト<MSFT> 252.84(+5.19 +2.10%)
アマゾン<AMZN> 109.98(+3.76 +3.54%)
アルファベットC<GOOG> 2219.72(+62.41 +2.89%)
テスラ<TSLA> 705.23(+54.95 +8.45%)
メタ・プラットフォームズ<META> 166.45(+2.71 +1.65%)
AMD<AMD> 85.30(+3.73 +4.57%)
エヌビディア<NVDA> 168.64(+9.84 +6.20%)
ツイッター<TWTR> 38.62(+0.84 +2.22%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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