ファイザーが軟調 経口薬「パクスロビド」が目標の効果示さず=米国株個別
ファイザー<PFE>が軟調。新型ウイルス向け経口薬「パクスロビド」の試験で予防療法としての効果を示さなかったと発表した。同薬は今年の売上高が240億ドルに達するとも見込まれており、史上最も急速に売れる医薬品のひとつになるとまで言われている。
同社は家庭内接触による成人の感染リスクを減らすという主目的を同薬は達成できなかったと述べた。プラセボ(偽薬)との比較で、パックスロビドを投与された人は感染リスクが約3分の1に減少したが、この結果は有意義なものではないという。
ただ、アナリストからの声はまちまちで、「今回の結果で同薬の販売の可能性に変化をもたらすことはない。せいぜい将来における僅かな売上増の機会を奪うだけだ」といった声の一方で、「同薬の対処可能な機会は限定され、政府の契約決定に影響を与える可能性がある」との声も出ている。
(NY時間10:47)
ファイザー<PFE> 48.59(-0.48 -0.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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