フォードが決算受け下落 アナリストからは慎重な見方も=米国株個別
フォード<F>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、自動車部門の売上高も予想を上回った。通期のEBIT見通しも予想外に従来予想を据え置いている。サプライチェーン問題を価格上昇で相殺した格好となった。
ローラーCFO氏は会見で「第1四半期はまちまちだった。半導体問題が続いており、特に北米では、Fシリーズ、エクスペディション、ナビゲーターなどの大型車に影響を及ぼしている」と述べた。
ただ、株価は冴えない反応を示しており、13ドル台まで下落している。昨年10月以来の水準。アナリストからは、ガイダンスでは原材料コストの逆風が考慮されているものの、投資家は同社の納車能力について不安を感じる可能性もあるとの慎重な見方が示されていた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.38ドル(予想:0.36ドル)
・売上高:345億ドル
自動車部門:321億ドル(予想:312.4億ドル)
・EBIT(調整後):18.9億ドル
北米:15.9億ドル(予想:17.8億ドル)
欧州:2.07億ドル(予想:0.298億ドル)
中国:-0.53億ドル(予想:-0.33億ドル)
・卸売台数:96.6万台(予想:95.9万台)
(通期見通し)
・EBIT(調整後):115~125億ドル(予想:102億ドル)
・FCF:55~65億ドル
(NY時間10:26)
フォード<F> 13.98(-0.87 -5.86%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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