米政府が塩野義と抗ウイルス経口薬の購入について協議
米政府が塩野義製薬<4507>と、治験中の抗ウイルス経口薬の購入について協議したと伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
しかし、米政府の購入費用の捻出が問題だという。パンデミックから2年、米国では100万人近くが死亡した後に議会は行き詰まり、国の医薬品供給を強化する担当者はそのための財源を失ったままだという。米政府はファイザー<PFE>などとの既存の注文の支払いにもっと資金を必要としており、塩野義のような新しい治療薬に投資することができなくなる可能性があるとも伝えている。塩野義との交渉は予備的なものであったという。
治療薬は現在後期臨床試験中で、まだ認可されていない。以前の試験では使用開始後数日で患者のウイルス量を減少させた。また、ファイザーの経口薬は5日間で30錠を服用するが、それよりも服用する錠剤の数が少なく、有望な選択肢と考えられている。なお、米国では、医薬品の認可を先取りして注文を出すことは珍しいことではないという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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