アルコアが決算受け下落 サプライチェーン問題で出荷が抑制=米国株個別
アルミのアルコア<AA>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている。サプライチェーン問題で出荷が抑制され、顧客需要の重石になりかねないとの懸念が強まった。
同社は陸上および海上の輸送手段が足りず、北米を中心に在庫が膨らんだと説明。ハービーCEOは「ウクライナ危機がサプライチェーン危機を悪化させ、自動車向け半導体不足がさらに深刻化した」と指摘した。サプライチェーン問題による幾分の需要下押しが見られ、今年のアルミ需要見通しを約2%増と、従来の約2-3%増から下方修正した。
(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.06ドル(予想:2.84ドル)
・売上高:32.9億ドル(予想:34.4億ドル)
・EBITDA(調整後):10.7億ドル(予想:10.4億ドル)
・アルミニウム生産:19.8トン(予想:52.6トン)
・アルミナ生産:321万トン(予想:340万トン)
(22年度の通期見通し)
・アルミ出荷量予想:250~260万トン
・アルミナ出荷量予想:1420~1440万トン
・ボーキサイト:4600~4700万トン(従来:4800~4900万トン)
(NY時間10:05)
アルコア<AA> 78.80(-8.13 -9.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。