ダウ平均が続落 米石油備蓄の大量放出検討でエネルギー株軟調=米国株序盤
NY株式31日(NY時間09:49)
ダウ平均 35141.51(-87.30 -0.25%)
ナスダック 14376.63(-65.64 -0.45%)
CME日経平均先物 27790(大証終比:-40 -0.14%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落して始まっている。きょうは原油相場が大幅に反落しており、インフレへの懸念が一服する一方で、それと伴にエネルギー株が下落しており、全体を圧迫している。
原油相場については、バイデン政権がインフレ対策として米石油備蓄の大量放出を検討していると伝わったことが材料視されている。日量約100万バレルの石油備蓄の放出を準備しているという。
ウクライナ情勢も依然として株式市場を圧迫。ウクライナの交渉担当者は、ロシアとの停戦協議を明日ビデオ会議で再開と述べていたが、ロシア側からは確認がとれていない状況。また、取引開始直前にロシアのプーチン大統領が既存の天然ガス契約について、買い手がルーブルでの支払い条件に従わないのであれば契約を停止すると発表した。
本日は3月期末の取引となる。ウクライナ危機やFRBの一層のタカ派姿勢で、1-3月期は過去2年間で最悪の四半期となりそうだ。4月以降への期待はあるものの市場からは、米株式市場の目先の上昇余地はさほどないとの見方も示されている。企業利益へのリスクを挙げているほか、現行水準からの米国株投資への投資家の確信や意欲の欠如が顕著だという。その背景に景気減速と金利上昇の環境を指摘していた。
きょうは中国株が下落。米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長が、中国企業の米国での上場廃止回避で合意が近いとの見方に否定的な見解を示した。上場維持できるのは米国の監査を完全に順守する場合のみで、2年後も同じ状況なら多くの企業が上場廃止になるだろうと述べていた。
アリババ<BABA> 111.37(-5.21 -4.47%)
バイドゥ(百度)<BIDU> 135.22(-8.61 -5.99%)
JDドットコム<JD> 57.88(-3.61 -5.87%)
アップル<AAPL> 175.77(-2.00 -1.13%)
マイクロソフト<MSFT> 311.92(-1.94 -0.62%)
アマゾン<AMZN> 3318.13(-7.89 -0.24%)
アルファベットC<GOOG> 2825.96(-26.93 -0.94%)
テスラ<TSLA> 1086.34(-7.65 -0.70%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 226.07(-1.78 -0.78%)
AMD<AMD> 113.25(-5.98 -5.01%)
エヌビディア<NVDA> 275.09(-1.81 -0.65%)
ツイッター<TWTR> 38.63(-0.37 -0.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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