暴落、ＵＡＥが増産を支持＝ＮＹ原油概況

NY原油先物4月限（WTI）（終値）
1バレル＝108.70（-15.00　-12.13%）

　ニューヨーク原油の期近は暴落。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が１５．００～１４．６０ドル安。その他の限月は１４．２６ドル安～０．０９ドル高。
　
　西側による対露制裁で供給が混乱するなか、米国に対してアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）が増産を支持するほか、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）に生産拡大を促すと述べたことが需給ひっ迫懸念を後退させた。先週のＯＰＥＣプラスの会合では４月も日量４０万バレルほど生産目標を引き上げることで合意し、高騰する原油価格抑制に向けた動きは見られなかったが、ようやくＵＡＥが声を上げた。

　時間外取引で４月限は１２６．８４ドルまで堅調に推移したものの、売りが優勢になるとマイナス圏に沈んだ。通常取引では利益確定の売りが強まると１０３．６３ドルまで暴落。ただ、引けにかけては安値からやや戻した。

MINKABU PRESS