続伸も、主要国の協調禁輸の行方は不透明＝ＮＹ原油概況

NY原油先物4月限（WTI）（終値）
1バレル＝119.40（+3.72　+3.22%）

　ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が３．６９～３．７２ドル高。その他の限月は１．６７ドル安～３．５９ドル高。
　
　米国や欧州がロシアからの石油輸入の禁止を検討し始めたことから相場は急騰した。ただ、ロシア産のエネルギーに依存する欧州では非現実的との見方が強く、高値から押し戻されて引けた。ドイツのリントナー財務相は、ロシアからの原油や石炭、天然ガスの輸入を停止する計画はないと述べた。べアーボック独外相によると、禁輸に踏み切ったとしても数週間で電力不足になるという。

　時間外取引で４月限は一時１３０．５０ドルまで暴騰し、２００８年７月以来の高値を更新。その後は上げ幅を削ると、通常取引序盤に１１５．５４ドルまで押し戻された。ただ、下方の窓を埋めると再び買いが優勢となった。

MINKABU PRESS