フォードが決算受け大幅安 1株利益が予想を大きく下回る=米国株個別
フォード<F>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益が予想を大きく下回った。通期のEBIT見通しも予想を下回っている。
半導体不足によるディーラー在庫減で自動車の販売価格が高騰したにもかかわらず、1株利益が予想を下回ったことを嫌気している模様。同社はまた、今年は力強い価格決定力がある1年になると述べる一方、今後1年間の商品相場上昇を警告した。
ただ、「買い」の投資判断を据え置くアナリストも多い。第4四半期の決算は残念な結果だったが、注目すべきは2022年度のガイダンスであり、これは同社が改善路線を継続していることを示唆しており、自動車メーカーの売上高への懸念がピークに達している中で成長を遂げていることを示しているという。ただ、これまで6四半期連続で1株利益は予想を大幅に上回っただけに、今回は多少の失望が入るだろうとも述べた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.26ドル(予想:0.45ドル)
・売上高:377億ドル(345.9億ドル)
自動車部門:353億ドル(予想:345.9億ドル)
(通期見通し)
・EBIT:115~125億ドル(予想:121.7億ドル)
・FCF:55~65億ドル
(NY時間10:04)
フォード<F> 17.88(-2.01 -10.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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