アルファベットが決算受け時間外で７％上昇 株式分割も発表＝米国株個別

　アルファベット＜GOOG＞が引け後に１０－１２月期決算（第３四半期）を発表しており、１株利益、売上高（トラフィック獲得コスト除く）とも予想を上回り、広告事業の回復力を示した。オミクロン株の拡散とサプライチェーンの危機によって、最大のカテゴリーである旅行と小売に混乱が生じたものの、グーグルの広告収入が年末年始に３３％伸びた。また、１株を２０株への株式分割も発表した。

　クラウドとユーチューブの２つの主要成長分野も大幅な増益となった。パンデミック以来、グーグルはｅコマースに多額の投資を行い、ショッピングサービスでの商品販売や商品広告の掲載を行う加盟店を誘致してきた。ユーチューブが若手スタークリエイターを起用し、新たなショッピング施策を開始。動画サイト全体の視聴者数は増加し続けている。

　株価は時間外で７％上昇。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：30.69ドル（予想：27.35ドル）
・売上高（ＴＡＣ除く）：619.0億ドル（予想：593.7億ドル）
　　・グーグル広告：612.4億ドル（予想：582.2億ドル）
　　・グーグルその他：81.6億ドル（予想：80.2億ドル）
　　・グーグル以外：1.81億ドル（予想：2.10億ドル）
・営業利益：218.9億ドル（予想：211.6億ドル）
・設備投資：63.8億ドル（予想：74.2億ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.85～0.95ドル（予想：0.91ドル）
・売上高：57～62億ドル（予想：58.1億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：0.85～0.95ドル（従来：0.85～0.95ドル）（予想：0.91ドル）
・売上高：57～62億ドル（従来：58.1～59億ドル）（予想：58.1億ドル）

（NY時間16:55）時間外
アルファベット＜GOOG＞　2969.49（+211.92　+7.69%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美