ネクステラが下落 ロボCEOが退任=米国株個別
発電のネクステラ・エナジー<NEE>が商いを伴って下落。10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回った。また、長年に渡って会長兼CEOを務めてきたロボ氏が退任し、ケッチャム氏が新社長兼CEOに就任する人事を発表した。3月1日から就任する。それまでの移行期間はロボCEOは執行会長に就任する予定。
ロボ氏は同社を米最大の風力・太陽光発電企業に育て上げた功労者で、2020年には同社の時価総額が石油大手のエクソンモービル<XOM>を上回った。カーボンフリー電力への注目が高まる中、自然エネルギーが台頭してきたことを示している。
世界的なインフレにより、同社の事業拡大に貢献したクリーン・エネルギーがますます安価になる時代に終わりを告げ、ケッチャム新CEOは、業界にとって困難な時期に就任することになる。アナリストからは、ロボ氏は電力会社や再生可能エネルギー業界のオピニオンリーダーでもあったことから、市場は今回の移行にやや慎重だと述べている。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.41ドル(予想:0.40ドル)
・売上高:50億ドル(予想:59億ドル)
・EBITDA(調整後):3.22億ドル(予想:3.74億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.75~2.85ドル(従来:2.55~2.75ドル)(予想:2.75ドル)
・売上高:57~62億ドル(従来:58.1~59億ドル)(予想:58.1億ドル)
・EBITDA(調整後):17.8~19.8億ドル(予想:17.1億ドル)
(23年度通期見通し)
・1株利益(調整後):2.93~3.08ドル(従来:2.77~2.97ドル)
(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.13~3.33ドル
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.35~3.60ドル
(NY時間15:27)
ネクステラ・エナジー<NEE> 75.87(-6.05 -7.39%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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