東京株式(大引け)=76円安、日銀決定会合と米長期金利横にらみに荒い値動き
18日の東京株式市場は朝方買い優勢で始まったものの続かず、その後は売りに押される展開となった。日経平均は後場に入り崩れ足となりマイナス圏に沈んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比76円27銭安の2万8257円25銭と反落。東証1部の売買高概算は12億2657万株、売買代金概算は2兆8125億円。値上がり銘柄数は538、対して値下がり銘柄数は1557、変わらずは89銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場が休場だったこともあり強弱感対立のなか動きの乏しい展開と思われたが、寄り付きから買い優勢で日経平均は下値を切り上げる展開に。しかし、米国長期金利の動向や米株価指数先物の動き、更に日銀の金融政策発表をなど受けて、後場は値動きが荒くなりマイナス圏に沈んだ。日銀は大規模金融緩和策の維持を発表し、それを受けていったんは後場寄り一段高に買われたものの、その後は幅広い銘柄に売りが広がり全体指数を押し下げた。これまで売り込まれていた半導体製造装置の主力株が高かったほか、値がさの機械株の一角に買いが入ったものの、これまで相場を牽引していた鉄鋼株などに利益確定の売りが集中し、市場のセンチメントを悪化させた。東証1部全体の7割強の銘柄が下落している。
個別では、売買代金で群を抜く1位となったレーザーテック<6920>が買われたほか、キーエンス<6861>も高い。三井ハイテック<6966>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が大きく水準を切り上げたほか、ベイカレント・コンサルティング<6532>、任天堂<7974>なども上昇した。シュッピン<3179>が値上がり率トップに買われ、ジェイテックコーポレーション<3446>も大幅高。リソー教育<4714>、Gunosy<6047>、ラウンドワン<4680>なども急伸。
半面、日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などが大きく利食われたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。グレイステクノロジー<6541>がストップ安となり、フィル・カンパニー<3267>も急落、愛三工業<7283>、OKK<6205>なども大幅安となった。ネクステージ<3186>、タマホーム<1419>も売られた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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