ダウ平均は上げ一服 ナスダックはプラス圏での推移=米国株前半
NY株式8日(NY時間13:43)
ダウ平均 35677.06(-42.37 -0.12%)
ナスダック 15768.12(+81.20 +0.52%)
CME日経平均先物 28920(大証終比:+30 +0.10%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に反落。リスク選好のムードは継続しており、ナスダックは上昇しているものの、さすがにこのところの急上昇で、きょうは上げ一服となっている模様。
市場はオミクロン株への警戒感を後退させている。取引開始前に伝わったファイザー<PFE>のコメントも、その雰囲気をサポートしている模様。ファイザーとパートナーの独ビオンテック<BNTX>は、ワクチンの3回目のブースター接種でオミクロン株の中和が確認されたと、試験施設での暫定結果を元に発表した。現在のバージョンのワクチンによる3回目のブースター接種は抗体を25倍に拡大させ、ウイルスや他の変異体に対して2回投与した後に観察されるのと同水準の状態を提供できるという。一方、2022年3月までにオミクロン株に対する固有のワクチンも別途提供できると確信しているとも述べた。
ただ、市場からは過度に楽観的になるべきではないとのコメントも聞かれる。政府が3回目のブースター接種をどの程度実行に移せるのか未知数の部分もあり、実際に英国では新たな規制を導入する動きも出ている。来週月曜日から自宅勤務を再び推奨するようだ。また、IT・ハイテク株の買い戻しが全体を先導しているものの、今後のFRBの利上げの影響を危惧する声は根強い。
きょうはクルーズや航空など旅行レジャー関連の上げが目立っている。一方、銀行株は上げが一服している。IT・ハイテク株はまちまちの中でアップル<AAPL>が最高値更新を続けている。日経新聞がレポートの中で、アップルがサプライヤーに対して、11-1月にかけてアイフォーンの生産を加速させると伝えていたと報じたこともフォローとなっている模様。
アップル<AAPL> 174.14(+2.96 +1.73%)
マイクロソフト<MSFT> 332.17(-2.75 -0.82%)
アマゾン<AMZN> 3520.29(-3.00 -0.09%)
アルファベットC<GOOG> 2961.70(+0.97 +0.03%)
テスラ<TSLA> 1063.50(+11.75 +1.12%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 330.92(+8.11 +2.51%)
AMD<AMD> 145.25(+0.40 +0.28%)
エヌビディア<NVDA> 318.47(-5.80 -1.79%)
ツイッター<TWTR> 45.99(+1.53 +3.44%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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