アップルが決算受け下落 サプライチェーン問題を克服できるかに疑問も=ダウ採用銘柄
アップル<AAPL>が下落しており、全体を圧迫している。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。アイフォーンの販売が予想に届かなかったことが影響したが、それについては、サプライチェーン問題が障害となったと説明している。
今回の結果は、世界的なサプライチェーン問題を克服する同社の能力に懸念を引き起こしている。同社のクックCEOは、「半導体不足などのサプライチェーン問題は前四半期の予想よりもひどい。半導体不足は現在ほとんどのアップル製品に影響している」と述べていた。
アナリストからはサプライチェーン問題は短期的に同社株の上値を抑える可能性があるとの指摘も出ている。どれだけが需要に関連し、どれだけが供給に関連しているのかを判断するのは時期尚早。待たされる時間が長くなると、一部の顧客は購入から遠ざかる可能性があり、ユーザーあたりの平均売上高は水準維持が困難になる可能性があるとのコメントも聞かれた。
ただ、2022年以降の成長見通しは力強いままだとも述べている。
(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.24ドル(予想:1.24ドル)
・売上高:833.6億ドル(予想:846.9億ドル)
製品:650.8億ドル(予想:687.2億ドル)
アイフォーン:388.7億ドル(予想:416.0億ドル)
マック:91.8億ドル(予想:93.1億ドル)
アイパッド:82.5億ドル(予想:71.6億ドル)
ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:87.9億ドル(予想:92.8億ドル)
サービス:182.8億ドル(予想:175.7億ドル)
・中華圏売上高:145.6億ドル
(NY時間09:47)
アップル<AAPL> 146.55(-6.02 -3.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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