ユナイテッド航空が軟調 決算良好も第4四半期に慎重=米国株個別
ユナイテッド航空<UAL>が前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株損益は7四半期連続の赤字となったものの予想ほどではなかった。夏に急増したデルタ株の感染拡大による需要の落ち込みは一時的だったことが示された格好。
アナリストからのコメントも伝わっており、第3四半期の数字は予想よりも良好で、9月初旬に示された経営陣からの直近ガイダンスよりも前進していると述べている。
ただ、株価の反応は鈍い。同アナリストは、第4四半期のガイダンスが予想よりも若干弱く、ホリデーシーズンの強い需要が期待されるが、人々のオフィスへの復帰が遅れていることから、第4四半期の残りの部分は恐らく活気がないことが想定されると指摘した。
ただし、同社はレジャーと貨物が強みだが、海外からの旅行者は11月に急増することが予想され、2022年には企業からの需要もそれに続くことが期待されるという。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-1.02ドル(予想:-1.61ドル)
・売上高:77.5億ドル(予想:76.4億ドル)
旅客運賃:66.4億ドル(予想:67.2億ドル)
貨物:5.19億ドル(予想:6.20億ドル)
その他:5.94億ドル(予想:5.39億ドル)
・座席有効マイル:410.3億(予想:407.9億)
・有償旅客マイル:538.9億(予想:545.2億)
(10-12月・第4四半期)
・売上高:2019年第4四半期比20~30%減少
・輸送能力:2019年第4四半期比23%減少
・燃料除く有効座席マイル当たりコスト:2019年第4四半期比12-14%増
(NY時間09:47)
ユナイテッド航空<UAL> 45.90(-0.32 -0.69%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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