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リスク回避強まりダウ平均は一時300ドル超下落 米CPIはインフレ懸念緩和=米国株概況

株式 

NY株式14日(NY時間16:21)
ダウ平均   34577.57(-292.06 -0.84%)
S&P500    4443.05(-25.68 -0.57%)
ナスダック   15037.76(-67.82 -0.45%)
CME日経平均先物 30220(大証終比:-180 -0.60%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表になった8月の米消費者物価指数(CPI)がインフレ上昇の一服感を示したこともあり、株式市場は買いが先行して始まった。ダウ平均も続伸して始まったものの、きょうも勢いを維持できずに失速している。景気回復の恩恵を受ける循環株中心に上値での戻り売り圧力が依然として強いようだ。

 終盤になって次第にリスク回避の雰囲気が広がり、ダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超えた。9月3日の弱い米雇用統計以降、米株式市場は圧力にさらされている。米雇用統計で見られた弱さを確認するのか、それとも改善を示唆し始めるのかに確認において、この先数週間の経済指標は重要との指摘も出ている。

 この日の米CPIでインフレ上昇のピークアウト感が広がった。FRBのパウエル議長は8月のシンポジウムで年内の資産購入ペース縮小開始の可能性を示唆していたが、今回の米CPIの結果と先日の米雇用統計から、少なくとも来週のFOMCでの資産購入ペース縮小開始の可能性は消えた可能性が高い。トーンは8月のシンポジウムの慎重な雰囲気を踏襲するものと思われ、縮小開始の議論はするものの、実際のアナウンスは11月との見方も多いようだ。

 市場では年末にかけての強気な見方が少なくなってきている。最も多く見受けられるシナリオは、景気後退を懸念した下落はまではないものの、上昇したとしても小幅に留まるとの予想が多い。それなりの調整が年内に入るとの見方も出ている。ただ、来年に向けて下がったところでは押し目買いを推奨する声も出ている。

 エネルギーや銀行、産業が下落したほか、生活必需品も軟調。一方、IT・ハイテクや医薬品はまちまちといった状況。

 きょうはカジノ株の下げが目立った。マカオ政府がカジノ運営会社の監視強化を提案したことが嫌気されている。同政府は「カジノ会社の事業運営に対する監視を改善させるために直接的な監督を強化する」と述べた。中国当局がマネーロンダリングや通貨流出の取り締まりを強化する中でマカオも規制を強化した格好。

 ダウ採用銘柄は27銘柄が下落。キャタピラー<CAT>やボーイング<BA>が下落したほか、JPモルガン<JPM>、シェブロン<CVX>、ウォルグリーン<WBA>、IBM<IBM>が下落。アップル<AAPL>も軟調。一方、マイクロソフト<MSFT>が上昇した。

 アップルはきょう、アイフォーン13を発表。外見は12のデザインを踏襲しており、5G対応のほか、カメラやプロセッサーの強化など新機能に重点を置いている。見た目は12に似ているが、ディスプレー上部の切り欠き部分は小さくなり、プロセッサーが高速化され、カメラシステムがアップグレードされた。画面サイズも12と各機種同じ。

 ナスダックも終盤になって下げ幅を拡大。アップル<AAPL>やアマゾン<AMZN>、ネットフリックス<NFLX>が下落。一方、マイクロソフト<MSFT>、エヌビディア<NVDA>、AMD<AMD>、モデルナ<MRNA>が上昇した。

 モデルナは3日ぶりに反発。英国のワクチン接種と免疫化に関する合同委員会が50歳以上の人々やその他の脆弱な人々にブースター接種を実施することを推奨したことが材料視されている。

 オラクル<ORCL>が下落。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、主力事業であるクラウド向けアプリケーションの収益が前四半期から鈍化した。

 通信機器のコミュニケーションズ・システムズ<JCS>が大幅高。前日引け後に特別配当の実施を発表したことが好感されている。配当額は1株3.50ドルと前日終値(6.79ドル)の51%となり、総額で約3400万ドルを株主に還元する。

 医療従事者向けの独自のファブリック技術によるアパレル製品を提供するフィグス<FIGS>が下落。大株主と経営陣による売り出しが発表された。

 モバイルアプリとウェブサイトによる住宅売買仲介プラットフォームを提供するオープンドア・テクノロジーズ<OPEN>が下落。売り出し株数は2800万株で、幹事はシティグループ。その時々の市場の実勢価格での売り出しとなる。

 サイバー・セキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が5日続伸。アナリストが目標株価を525ドルに引き上げた。

 米民主党の重鎮であるウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)がFRBに宛てた書簡で、ウェルズ・ファーゴ<WFC>は分割すべきだと主張した。ウェルズ・ファーゴの株価は上昇。

 メディア大手のコムキャスト<CMCSA>が下落。同社は投資家向け説明会を開催しており、同社のカバナCFOが「ケーブル事業におけるインターネット加入者の増加が8月末に若干減速した」と述べたことが嫌気された。

ウィン・リゾーツ<WYNN> 92.25(-11.23 -10.85%)
MGMリゾーツ<MGM> 41.41(-1.69 -3.92%)
ラスベガス・サンズ<LVS> 38.71(-4.18 -9.75%)
メルコ・リゾーツ<MLCO> 11.95(-0.75 -5.91%)

オラクル<ORCL> 86.39(-2.50 -2.81%)
コミュニケーションズ・システムズ<JCS> 9.41(+2.62 +38.59%)
フィグス<FIGS> 40.50(-3.32 -7.58%)
オープンドア<OPEN> 16.90(-0.86 -4.84%)
パロアルト<PANW> 484.83(+8.71 +1.83%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 46.05(+0.29 +0.63%)
モデルナ<MRNA> 427.71(+7.99 +1.90%)
コムキャスト<CMCSA> 55.59(-4.38 -7.30%)

アルファベット(C)<GOOG> 2868.12(-1.18 -0.04%)
フェイスブック<FB> 376.53(+0.02 +0.01%)
ネットフリックス<NFLX> 577.76(-11.53 -1.96%)
テスラ<TSLA> 744.49(+1.49 +0.20%)
アマゾン<AMZN> 3450.00(-7.17 -0.21%)
エヌビディア<NVDA> 222.42(+0.90 +0.41%)
AMD<AMD> 105.73(+0.93 +0.89%)
ツイッター<TWTR> 60.19(+0.53 +0.89%)

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 412.54(-1.98 -0.48%)
メルク<MRK> 72.11(-0.42 -0.57%)
マクドナルド<MCD> 241.13(-0.08 -0.03%) 
マイクロソフト<MSFT>  299.79(+2.80 +0.94%)
ホームデポ<HD> 333.12(-2.33 -0.69%)
ボーイング<BA> 211.57(-2.91 -1.36%) 
ベライゾン<VZ> 54.41(-0.21 -0.38%)
ビザ<V> 223.03(-1.60 -0.71%) 
ハネウェル<HON>  220.19(-3.41 -1.53%) 
ナイキ<NKE> 158.76(-0.76 -0.48%)
トラベラーズ<TRV>  156.35(-2.55 -1.60%)
ディズニー<DIS> 182.40(-2.58 -1.39%) 
ダウ・インク<DOW> 59.65(-1.07 -1.76%)
セールスフォース<CRM>  254.37(+0.26 +0.10%)
シスコシステムズ<CSCO> 57.87(-0.23 -0.40%)
シェブロン<CVX> 96.20(-1.77 -1.81%) 
コカ・コーラ<KO> 55.69(+0.04 +0.07%) 
ゴールドマン<GS>  403.69(-5.57 -1.36%)
キャタピラー<CAT>  202.33(-3.87 -1.88%) 
ウォルマート<WMT> 144.30(-0.76 -0.52%)
ウォルグリーン<WBA> 48.22(-0.96 -1.95%) 
インテル<INTC> 54.52(-0.47 -0.85%)
アメックス<AXP> 159.48(-1.97 -1.22%) 
アムジェン<AMGN> 216.04(-0.68 -0.31%)
アップル<AAPL>  148.12(-1.43 -0.96%)
P&G<PG> 145.43(-0.25 -0.17%)
JPモルガン<JPM> 157.07(-2.79 -1.75%)
J&J<JNJ> 164.80(-1.00 -0.60%)
IBM<IBM> 136.22(-1.93 -1.40%)
3M<MMM> 182.42(-2.81 -1.52%) 

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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