フェイスブックが決算受け下落 下半期に減速見込む=米国株個別
フェイスブック<FB>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を公表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。売上高のほぼ全体を占める広告収入が56%伸び、予想も上回った。他のSNS企業同様に広告市場回復の恩恵を受けた格好。
しかし、同社は売上高の伸びが大幅に減速すると予想している。「今年下半期には、第2四半期の成長率と比較して、緩やかな減速を予想している」と発表資料で述べた。アップル<AAPL>のプライバシーに関する規制やプラットフォームの変更により、今後は広告ターゲティングに逆風が強まることが予想されるとしている。広告ターゲティングは、特定の集団向けの販売促進を目指す大手ブランドや中小企業との取引で同社が優位に立てる重要な手段となっていた。また、第2四半期の1日アクティブユーザー数が予想と一致していたことも投資家の失望感を強めた模様。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):3.61ドル(予想:3.02ドル)
・売上高:290.8億ドル(予想:278.6億ドル)
広告:285.8億ドル(予想:271.3億ドル)
・営業利益率:43%(予想:37.6%)
・月間アクティブユーザー:29億人(予想:29億人)
・1日アクティブユーザー:19.1億人(予想:19.1億人)
(NY時間09:48)
フェイスブック<FB> 361.79(-11.49 -3.08%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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