AT&Tが続落 メディア事業を分離は好感も減配を嫌気した売りが続く=米国株個別
AT&Tが前日に引き続き商いを伴って続落。前日はメディア事業を分離し、ディスカバリーと統合すると発表した。CNNやHBOからHGTVやフードネットワークに至る資産を統合し、新しい巨大エンターテインメント企業が誕生する。アナリストからは両社にとって理に適っているとして、好感する声が相次いでいる。
ただ、株価は冴えない動きが続いている。同社は同時に、配当を現行の約40%から60%程度に減配する可能性に言及した。AT&Tの直近の配当は四半期で1株0.52ドル、年ベースで2.08ドルと、配当利回りは事業分割発表前の先週末終値からの単純計算で6.3%程度とS&P500採用銘柄の中でも4番目に高い水準だった。インフレ期待による長期金利に上昇傾向が見られている中で、今回の減配により高配当銘柄としての魅力が低下するとみている模様。
(NY時間10:07)
AT&T 29.14(-2.23 -7.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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