リスク回避でドル円にも戻り売り セルインメイを警戒した動きか=NY為替
ドル円はNY時間に入って売りが優勢となり、109.10円近辺まで値を落とす場面がみられた。市場ではリスク回避の雰囲気が広がっており、米株安とともに米国債利回りも下落していることがドル円を押し下げたようだ。
特にネガティブな材料は見当たらない。バイデン大統領の大型刺激策もあって米景気の先行き期待が高まっている。直近の米経済指標もそれを反映して、センチメント系の指標を中心に強い内容が相次いでいる。一方、FRBは慎重姿勢を堅持し、ピークを迎えた決算は好調な内容だった。株式市場にとっては複数の追い風が吹いている状態で、それを反映して株価指数は最高値を更新していた。
市場には「セルインメイ」という格言がある。「5月に売って9月初めまで戻ってくるな」という意味の株式市場の格言だが、本日は、好材料をすべて織り込み、セルインメイを警戒した動きが出ているのかもしれないとの声も聞かれる。
ただ、109円台は維持されており、いまのところリバウンドの流れは堅持している。
USD/JPY 109.34 EUR/JPY 131.37
GBP/JPY 151.73 AUD/JPY 84.14
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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