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米債利回り上昇など受けてドル高優勢に

見通し 

米債利回り上昇など受けてドル高優勢に

ドル円一時110円手前まで、ユーロドル1.1860台を付けるなどのドル高

【東京市場】ドル売り一服も、反発も限定的

 昨日109円90銭前後での推移から海外市場で109円ちょうど前後まで大きく値を落としたドル円。
109円20銭台に戻して9日東京市場朝を迎えると、その後もドルの買い戻しが優勢となり、朝方109円40銭前後まで。
もっとも上値はそこまで。その後は少し戻してのもみ合いに。朝からのレンジは19銭となっており、落ち着いた動き。
 午後に入ってNY市場で1.62%前後まで落とした米10年債利回りが1.64%台まで回復したことでドル買いの動きがやや優勢となったが、ドル円は朝の高値を超えず109円30銭台での推移に。

【ロンドン市場】ドル円109円台後半に

 ドル円は109円台後半まで上値を伸ばした。米債利回りの上昇が支えに。
欧州株がしっかりとなり、リスク選好での円安もドル円を支えた。

 東京市場での高値を超えて弾みがついた形で109円75銭前後まで。
ユーロドルが1.19割れでのもみ合いから1.1882前後までとドル買いの流れに頭が重い。

【NY市場】ドル円は一時110円手前まで

 ドル円は109円96銭までと、110円手前まで上値を伸ばした。
米債利回りの上昇が継続する中でドル買いがの動きが広がった。
もっとも朝方のドル買いが一服後は調整の動きとなり、109円50銭台を付ける動きに。

 ユーロドルは1.18台後半推移。
ロンドン市場からNY朝にかけて1.1867まで値を落としたが、その後買い戻しが入り
1.19台を一時回復して週の取引を終えた。

【本日の見通し】110円台への回復を意識

 ドル円の110円台回復をにらむ展開となりそう。
ドル高に対する調整も落ち着いてきており、
米債利回りも再びの上昇期待が広がっており110円台の回復を意識する展開。

 もっとも、米10年債利回りは先週末1.66%台で引けている。
一時の1.75%を超えるような勢いのある展開ではなく、
積極的に上値を追う動きにも慎重か。

 109円台後半での推移を中心に、上値トライを警戒する流れと見ている。

【本日の戦略】押し目買い

 レンジ取引が中心となりそうで、どちらにより可能性が高いかを考えると
上方向への期待が強そう。
突っ込んだ買いは避けたいところで、ドル円は109円台前半で拾いたいところ。
デイトレも買いから出早めにいったん買いに回る手も。
108円台ではストップロスか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/9 金曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.27  1.1914  130.18
高値  109.96  1.1920  130.55
安値  109.21  1.1867  130.05
終値  109.67  1.1899  130.51
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/9 金曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  29768.06 +59.08
DOW   33800.60 +297.03
S&P    4128.80 +31.63
Nasdaq  13900.19 +70.88
FTSE   6915.75 -26.47
DAX   15234.16 +31.48
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/9 金曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=59.32(-0.28 -0.47%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1744.80(-13.40 -0.76%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/9 金曜日に発表された主な経済指標》

【中国】
消費者物価指数(3月)10:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 -0.2%(前年比)

生産者物価指数(3月)10:30
結果 4.4%
予想 3.6% 前回 1.7%(前年比)

【スイス】
雇用統計(3月)14:45
結果 3.4%
予想 3.6% 前回 3.6%(失業率(季調前))
結果 3.3%
予想 3.6% 前回 3.4%(3.6%から修正)(失業率(季調済))

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産指数(2月)15:00
結果 -1.6%
予想 1.5% 前回 -2.0%(-2.5%から修正)(前月比)
結果 -6.4%
予想 -2.3% 前回 -4.0%(-3.9%から修正)(前年比)

ドイツ経常収支(2月)15:00
結果 188.0億ユーロ
予想 213.0億ユーロ 前回 176.0億ユーロ(169.0億ユーロから修正)(経常収支)

ドイツ貿易収支(2月)15:00
結果 181.0億ユーロ
予想 203.0億ユーロ 前回 138.0億ユーロ(143.0億ユーロから修正)(貿易収支)

【カナダ】
雇用統計(3月)21:30
結果 30.31万人
予想 10.0万人 前回 25.92万人(雇用者数)
結果 7.5%
予想 8.0% 前回 8.2%(失業率)

【米国】
生産者物価指数(3月)21:30
結果 1.0%
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
結果 4.2%
予想 3.8% 前回 2.8%(前年比)
結果 0.7%
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 3.1%
予想 2.7% 前回 2.5%(コア・前年比)

卸売売上高(2月)23:00
結果 -0.8%
予想 N/A 前回 4.4%(4.9%から修正)(前月比)

卸売在庫(確報値)(2月)23:00
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 0.5%
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/9 金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*豪中銀金融安定報告
住宅価格はここ数カ月で力強い上昇。
規制当局はこうした動きを注意深く監視。
シドニー・メルボルンの住宅価格は歴史的ピークであった2017-2018年の水準をわずかながら上回っている。
マクロプルーデンス規制が好ましい選択肢であり、住宅価格調整のために金融政策調整を行わない。
パンデミック支援の終了により世帯収入が鈍化する中で、住宅価格が上昇し続けた場合、
低所得者世帯住宅の手ごろな価格に対する新しい提示を行う。

【ユーロ圏】
*レーン・フィンランド連銀総裁
経済の回復が不均一であれば、金融安定に対するリスクが増大。
ユーロ圏経済は今年下半期には明確に回復へ向かうだろう。

*デギンドスECB副総裁
EU復興基金実行の不必要な遅れは避けなければならない。

*ビスコ伊中銀総裁
出口戦略開始の延期の方が早期の巻き戻しよりは危険が少ない。

*ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁
時期尚早な引き締めの間違いを繰り返してはならない。
リスクのバランスは改善しているが、不透明感はまだ高い。
EU復興基金の遅延は今年の経済回復にとってのリスクに。
復興基金の遅れに関する懸念、シュナーベルECB理事と共有。
PEPP購入を第3四半期で終了することは時期尚早だ。

【米国】
*カプラン・ダラス連銀総裁
FRBは危機から抜け出す戦術を適応させる必要。
私たちはまだ混乱から抜け出していない。
まだウイルスを監視している。
FRBの政策はこれまでよりも先制的ではなくなる。
債券購入についての協議で先制するつもりはない。
また、遅れた反応も取りたくはない。
過剰なリスクテイクには懸念。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
国内企業物価(3月)8:50
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 0.5% 前回 -0.7%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏小売売上高(2月)18:00
予想 1.3% 前回 -5.9%(前月比)
予想 -5.6% 前回 -6.4%(前年比)

【インド】
鉱工業生産(2月)21:00
予想 -3.0% 前回 -1.6%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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