ややドル買い優勢もレンジ取引、ユーロはPMIの好結果支え

ややドル買い優勢もレンジ取引、ユーロはPMIの好結果支え

ポンドは調整売り、ドル高で対ドルでの売りと、英PMIの欧州PMIとの対照的な弱さに売りが出る

【東京市場】ドル円しっかり

　ドル円は103円50銭前後での推移となった。NY市場で103円30銭台から103円66銭まで上昇。その後調整が入って103円台半ばで迎えた東京朝。いったんはドル売りが優勢となり1203円45銭前後まで下落も、そこからの売りが限定的ですぐに値を戻すと、午前中に103円61銭まで。その後は午後まで103円50銭台での推移が続いた。

　新型コロナウイルスの感染防止のため、香港が九龍地区の一部を対象に同国初のロックダウンを実施するとの報道をきっかけにアジア株、米株先物などが下落。若干リスク警戒の動きに。ただユーロドルでのユーロ買いドル売り基調が継続したこともあり、影響は限定的に。

　ユーロドルは1.2170台での推移。東京午前に1.2178までとNY市場での高値1.2173をわずかに超える動きを見せ、その後の調整も1.2160台まででとどまるなどユーロ買いの流れが継続した。午後は12170前後でのもみ合いに。

【ロンドン市場】ドル買い優勢。ユーロドルはPMI底堅く反発も

　ドル買いの動きが優勢に。
今週買いが目立ったポンドドルが1.37台から1.36台半ばまで下げるの動きなどを見せた。
ドル円も103円台後半での推移に。

ユーロは一時売りが先行もPMIが底堅さを見せて反発の動きも。

【ＮＹ市場】ドル円しっかり

　ドル円はしっかりの展開に。
週末前で動きはやや消極的もドル円は比較的しっかりの展開で103円台後半での推移。
ユーロドルは1.21台後半推移。ポンドドルなどのでドル買いの動きに対して
ユーロはPMIの好結果もあり下げ渋りといった展開に。
対照的に英PMIは予想及び前回から大きく低下、
ロックダウン強化の影響が強く出る展開となっている。

【本日の見通し】方向性探る展開に

　次の方向性を探る展開となっている。
米追加経済対策期待などでリスク選好の流れも
新型コロナウイルス感染拡大被害は依然として深刻で積極的な取引を手控える動きも。

　今週のFOMCでは目立った変更はない見込み。
投票権を持つメンバーが変わり昨年に比べてハト派にシフトしたことがどこまで声明などに影響するか。
地区連銀総裁の中で最もハト派姿勢を示すセントルイス連銀のブラード総裁の大学院での指導教官で
セントルイス連銀の調査局長としてハト派姿勢を支えたといわれる筋金入りのハト派メンバーである
ウォーラー氏が先月から理事に就任し、今回のFOMCから参加することも含め
ハト派的な姿勢が強調される可能性がある。
購入債券のデュレーション長期化などの姿勢が示されると、ドル売りシフトも。
ただ、FOMC前に反応する状況ではなく、週前半は様子を探る展開からのスタートか。

【本日の戦略】短期戻り売りも

　レンジを超えていく動きになるかどうかは微妙。
米債利回りの低下が続くようだとドル売りが強まる可能性も。
デイトレは売りからが入りやすいと見ている。
スウィングは難しい判断になる
103円台前半までは買い下がりの手もありそう。
103円割れではいったんストップの流れだけにポジション管理を慎重に。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《1/22　金曜日》
　　　　ドル円　　ユーロドル　　ユーロ円
始値　　103.51　　1.2164　　125.93
高値　　103.89　　1.2190　　126.40
安値　　103.49　　1.2152　　125.90
終値　　103.78　　1.2171　　126.33
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《1/22　金曜日の主要株式指数》
日経　　28631.45 -125.41
DOW　　 30996.98 -179.03
S&P 　　 3841.47 -11.60
Nasdaq 　13543.06 +12.14
FTSE 　　6695.07 -20.35
DAX 　　13873.97 -32.70
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《1/22　金曜日の商品市場》
NY原油先物3月限（WTI）（終値）
1バレル＝52.27（-0.86　-1.62%）
NY金先物4月限（COMEX）（終値）
1オンス＝1859.90（-9.40　-0.50%）
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《1/22　金曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
消費者物価指数（12月）08:30
結果　-1.2%
予想　-1.3%　前回　-0.9%（前年比)
結果　-1.0%
予想　-1.1%　前回　-0.9%（生鮮食料品除くコア・前年比)

【英国】
GfK消費者信頼感調査（1月）09:01
結果　-28.0
予想　-30.0　前回　-26.0（GfK消費者信頼感調査)

公共部門ネット負債（12月）16:00
結果　334.0億ポンド
予想　314.0億ポンド　前回　254.0億ポンド（308.0億ポンドから修正）

小売売上高（12月）16:00
結果　0.3%
予想　1.3%　前回　-4.1%（-3.8%から修正）（前月比)
結果　2.9%
予想　4.0%　前回　2.1%（2.4%から修正）（前年比)
結果　0.4%
予想　1.0%　前回　-3.0%（-2.6%から修正）（除自動車燃料・前月比)
結果　6.4%
予想　7.4%　前回　5.3%（5.6%から修正）（除自動車燃料・前年比)

CIPS製造業PMI・速報値（1月）18:30
結果　52.9
予想　53.6　前回　57.5

CIPS非製造業PMI・速報値（1月）18:30
結果　38.8
予想　45.0　前回　49.4

【豪州】
小売売上高（速報値）（12月）09:30
結果　-4.2%
予想　-1.5%　前回　7.1%（前月比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI（購買担当者景気指数）（速報値）（1月）17:30
結果　57.0
予想　57.2　前回　58.3

ドイツ非製造業PMI（購買担当者景気指数）（速報値）（1月）17:30
結果　46.8
予想　45.0　前回　47.0

ユーロ圏製造業PMI（購買担当者景気指数）（速報値）（1月）18:00
結果　54.7
予想　54.4　前回　55.2

ユーロ圏非製造業PMI（購買担当者景気指数）（速報値）（1月）18:00
結果　45.0
予想　44.5　前回　46.4

【カナダ】
小売売上高（11月）22:30
結果　1.3%
予想　0.0%　前回　0.1%（0.4%から修正）（前月比)
結果　2.1%
予想　0.3%　前回　-0.2%（0.0%から修正）（コア・前月比)

【米国】
中古住宅販売件数（12月）0:00
結果　676万件
予想　655万件　前回　671万件（669万件から修正）

米週間石油在庫統計（バレル・前週比）23日1:00
原油　＋435.2万（4億8656万）
ガソリン　－25.9万（2億4522万）
留出油 　＋45.7万（1億6366万）
（クッシング地区）
原油　－472.7万（5250万）
＊（）は在庫総量

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《1/22　金曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【ユーロ圏】
＊ミシェルEU大統領
欧州首脳はワクチンの接種を加速させることを誓う
不必要な国境検問所を阻止する
全てのレジャー・ビジネスでの旅行は抑制される可能性がある。
ロックダウンを強化する必要が生じる可能性について同意した。
今後の段階で予防接種証明書が活用される

＊フォンデアライエン欧州委員長
夏までに成人の70％に予防接種を行うことが出来る
通勤利用者のために国境を開いておく必要がある
不要不急の旅行は強く控えるべき
国境に関しては対象を絞った抑制が必要

＊ドイツ政府
２０２１年ＧＤＰ成長予測を３％に引き下げ（従来４．４％）

＊ＥＣＢ四半期専門家予測調査
２０２１年のユーロ圏ＧＤＰ成長率は＋４．４％に下方修正（１０月時点＋５．３％）
２０２２年のユーロ圏ＧＤＰ成長率は＋３．７％に上方修正（１０月時点＋２．６％）

【日本】
＊１月の月例経済報告
国内景気の総括判断を据え置き。
景気は依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動き。
設備投資、住宅建設の判断を上方修正。
個人消費、業況判断の判断を下方修正。
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《本日予定されている主な経済指標》

【シンガポール】
消費者物価指数（12月）14:00
予想　0.2%　前回　0.4%（前月比）
予想　-0.1%　前回　-0.1%（前年比）

【ユーロ圏】
ドイツIFO景況感指数（1月）18:00
予想　91.0　前回　92.1

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