【中銀チェック】南ア中銀、9月に当面の据え置き示唆も、状況悪化が著しく一部で利下げに期待感

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 南ア中銀は2019年7月からの利下げサイクルが、新型コロナウイルスの感染拡大で加速。3月に6.25%から5.25%へ引き下げた後、4月以降も利下げを続け、7月24日の会合での5会合連続利下げにより現行の3.50%まで金利を引き下げました。
 9月17日の会合で2020年初となる金利据え置きを決定。ハニャホ南ア中銀総裁は経済成長と物価上昇のリスクが均衡している、当面利下げは予定していない、2021年終盤には2回の利上げが実施される見込みと発言しました。
 
11月の会合で二会合連続の金利据え置きを決めた後となる今週21日の会合ですが、以前の総裁の発言通り金利が据え置かれるという見通しが大勢となっているものの、一部で利下げの期待が出ています。

 南アフリカではここにきて新型コロナウイルスの感染拡大が深刻に。英国で広がる感染力の強い変異種以上の感染力があるとされる南ア型の変異種による感染拡大が見られ、今年に入って一日当たりの新規感染者数が2万人を超える日が続いています。

 南ア政府は先月夜間の外出禁止令を含む厳しい行動制限を課していますが、状況の改善はまだみられていません。

 同国での新型コロナウイルスワクチンの接種開始はまだ先と見られ、状況の改善はかなり時間がかかると懸念されています。

 こうした状況から南ア中銀ももう一段の緩和に向かわざるを得ないのではとの思惑が広がっています。ただ、最新11月分の南アのインフレ率(消費者物価指数前年比)は3.2%と政策金利よりもわずかに低いだけの状況。実質金利のマイナス化は避けたいところだけに、下げ余地もあまりありません。

 今回は据え置きにとどめ、経済成長見通しの引き下げなどを含め今後の利下げの可能性を示唆する程度に収まる可能性もあります。

 大勢の見方は据え置きだけに、利下げが実施されるとランドの急落もありそう。今後の利下げ示唆でもランドが重くなりそうです。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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執筆者 : MINKABU PRESS

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