米株大きく値を落とし、リスク警戒広がる

見通し 

米株大きく値を落とし、リスク警戒広がる

ドル円一時リスク警戒のドル買いに105円台を付けるも続かず
ユーロドルは1.1800台まで下げるも大台を維持。

【東京市場】104円台後半推移

 週明けの東京市場でドル円はややしっかりも104円台後半での推移が続いた。市場が注目する米追加経済対策について、週末に民主党のペロシ下院議長とホワイトハウスのメドウズ首席補佐官がCNNの連続インタビューに応じ、相手がゴールポストを動かしているなどの批判を行ったことで、早期合意が難しいとの印象が広がり、ややリスク警戒のドル買いが見られた。

 もっとも、リスク警戒の動きがドル買い円買いにつながる中で、ドル円の値幅は限定的なものにとどまり、04円台後半での推移が続いた。米株先物が朝に大きく下げる場面が見られ、その後も軟調な推移を見せる中で、日経平均の下げが限定的なものにとどまっており、円高の動きよりもドル高の動きがやや優勢となる形で、朝の104円60銭台から午後には104円90銭台まで上昇も、105円を試す勢いが見られず。

【ロンドン市場】ユーロ軟調

 独Ifo景況感指数が半年ぶりに悪化し、ユーロ売りの動きが広がった。
欧州で強まる新型コロナの感染拡大の動きが
ユーロ売りにつながったとみられる。
 朝方は1.1840台を付ける動きも見られたが、その後1.1803まで下落。
大台を維持したことで安値から戻したが、1.1830を付けずと頭の重い展開。
ドル円はドル買いの動きから104円98銭まで上昇も
この時間帯は105円を付けきれず。
 

【NY市場】リスク警戒広がる

 ドル円は一時105円台を付ける動きとなった。
米株が大きく値を崩し、ダウ平均が一時956ドル安まで下落。
新型コロナウイルス感染第3波の動きが広がり、
一日当たりの新規感染者数が二日続けて8万人超え、
第二波のピークであった7月の7万6842人を超えてきたことでリスク警戒の動きが広がった。
ユーロドルが1.1805近辺と再び下をトライするなどドル高の動きも
こちらは大台を割り込まず、もみ合いに。

【本日の見通し】リスク警戒の動き広がる

 米株が大きく崩れ、リスク警戒の動きが広がった。
米国での新型コロナウイルス感染第3波の動きが広がり、
一日当たりの新規感染者数が第2波最大であった7月の水準を超えてきたことなどが
リスク警戒の動きにつながった。

 ドル高円高の中、ドル高の動きが広がりドル円は一時105円台に。
もっとも105円台では売りも出る流れとなっており、
すぐに104円台に値を戻してもみ合いに。

 ユーロドルでもドル買いの動きが広がったが1.18台を維持しており、
為替市場での反応は総じて限定的に。

 ただ、神経質な動きとなっており、警戒感が強い。
米国の材料ではあるが、アジア市場以降の世界の株式市場への波及状況などに注意が集まっている。

【本日の戦略】ドル円はレンジ取引を意識

 株安の動きがリスク警戒につながっているが、
ドル円の動きは限定的か。
リスク警戒がドル高円高となっており、ドル円は海外市場で105円台を付けたが、
アジアで株安が進む中で円安が進む流れは難しい。
104円台後半を中心に神経質な動きが見込まれる。
デイトレはレンジを意識。スウィングは105円台での売りをどう見るか。ストップは早めに。

 ユーロは昨日下値を支えた1.18割れの動きに注意。
1.1770前後が目先のサポートで大台割れも十分に意識される展開。
ドル全面高基調がどこまで強まるか。
大統領選を前にやや神経質なところに、感染第3波の動きが一気に強まった格好。
かなり厳しい状況といえる。
戻り売りを基本に下を意識する展開か。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《10/26 月曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.76  1.1845  124.03
高値  105.06  1.1861  124.23
安値  104.66  1.1803  123.78
終値  104.84  1.1810  123.81
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《10/26 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23494.34 -22.25
DOW   27685.38 -650.19
S&P    3400.97 -64.42
Nasdaq  11358.94 -189.34
FTSE   5792.01 -68.27
DAX   12177.18 -468.57
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《10/26 月曜日の商品市場》
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=38.56(-1.29 -3.24%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1905.70(+0.50 +0.03%)
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《10/26 月曜日に発表された主な経済指標》

【シンガポール】
鉱工業生産指数(9月)14:00
結果 10.1%
予想 -7.8% 前回 15.5%(13.9%から修正)(前月比)
結果 24.2%
予想 2.5% 前回 15.4%(13.7%から修正)(前年比)

【日本】
景気動向指数(確報値)(8月)14:00
結果 88.4
予想  前回 88.8(景気先行指数)
結果 79.2
予想  前回 79.4(景気一致指数)

【ユーロ圏】
Ifo景況感指数(10月)18:00
結果 92.7
予想 93.0 前回 93.2(93.4から修正)

【米国】
新築住宅販売件数(9月)23:00
結果 95.9万件
予想 102.5万件 前回 99.4万件(101.1万件から修正)

【NZ】
貿易収支(9月)27日6:45
予想 N/A 前回 -3.53億NZドル

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《10/26 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*独連銀月報
ドイツ経済の回復は第4四半期も継続する見込み。
しかし、かなりの遅いペースとなりそうだ。
ウイルス感染の急増、経済活動の制限がサービス産業を直撃。
観光業が特にひどい状況。
生産は昨年第4四半期に記録した水準からはおそらく5%程度下回るだろう。

【米国】
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
・本日も追加経済対策の協議は続くだろう。
・今週木曜日のGDPは強い内容を期待。
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《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
実質GDP・速報値(第3四半期)8:00
予想 1.3% 前回 -3.2%(前期比)
予想 -1.8% 前回 -2.7%(前年比)

【香港】
貿易収支(9月)17:30
予想 -212億香港ドル 前回 -146億香港ドル

【米国】
耐久財受注・速報値(9月)21:30
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.6%(輸送除くコア・前月比)

S&Pケースシラー住宅価格(8月)22:00
予想 4.20% 前回 3.95%(20都市・前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(10月)23:00
予想 101.9 前回 101.8

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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