今週のECB理事会へのユーロの反応は限定的との声も=NY為替
きょうは米国で感染第3波が観測される中、為替市場ではリスク回避のドル買いが強まっている。きょうのユーロドルはそのような中で、戻り売りが優勢となっており、1.18ドル台前半まで値を落としている。一時1.1805ドル付近まで下落し、1.18ドル割れを試す動きが何度か見られたが、その付近では買いオーダーも並んでいる模様で、1.18ドル台はいまのところ維持している。本日の21日線が1.1770ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
今週は29日木曜日にECB理事会が予定されている。政策変更は何もないものと見られているが、欧州で感染第2波が拡大する中で年内の追加緩和を示唆してくるのではとの見方が多いようだ。市場では12月の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を5000億ユーロ拡大してくるとの予想がコンセンサスとなっているようだ。
ただ、市場も織り込んでいる面もあり、予想通りに年内の追加緩和拡大を示唆して来たとしても、それがユーロ押し下げにつながるかどうかは未知数との指摘も出ている。FRBが平均2%のインフレ目標という新たな枠組みを作り、低金利の長期化姿勢を強調する中で、その姿勢に変化がない限りにおいては、ユーロドルは底堅く推移するとの見方が有力視されているようだ。
EUR/USD 1.1819 EUR/JPY 123.96 EUR/GBP 0.9080
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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