HPE、21年10月通期利益見通しが予想上回る ただ、反応は鈍い=米国株個別
HPエンタープライズ(HPE)が前日引け後にガイダンスを公表しており、20年10月通期(19年11月~20年10月)の1株利益の見通しは、1.30ドル~1.34ドルに据え置いたものの、21年10月通期(20年11月~21年10月)の見通しは、1.56ドル~1.76ドルと予想を上回る見通しを示した。21年10月通期のフリーキャッシュフローは9億ドル~11億ドルを見込んでいる。
20年10月通期の見通しについては、コスト削減やサブスクリプションベースの事業モデルへの移行の取り組みが奏功していることを示唆した。コンピューティングやストレージ事業のサブスクリプション方式への移行方針を再確認したほか、これらの分野でサービスを拡充すると表明している。
同社のネリCEOは、「パンデミックは、これまで直面した危機とは異なるものの、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が企業にとって、戦略的に必要不可欠なものになった」と述べた。
ただ、株価の反応は鈍く、取引開始直後は買いが先行して始まったものの、すぐに戻り売りに押される展開が見られている。
(NY時間10:21)
HPE 9.77(-0.11 -1.11%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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