ダウ平均は一時600ドル超下落 米中対立への懸念再燃 アマゾンやアップルの見通しも嫌気=米国株前半
NY株式1日(NY時間12:13)
ダウ平均 23796.02(-549.70 -2.23%)
ナスダック 8608.53(-281.02 -3.15%)
CME日経平均先物 19505(大証終比:-555 -2.85%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続落。ダウ平均は一時600ドル超下落する場面も見られた。トランプ大統領の発言で米中対立への懸念が再燃している。大統領は「われわれが署名した米中通商合意は中国が米国産品の購入を増やすというもので、実際に多くを購入している。しかし、新型ウイルスで起きたことを優先すべきで、通商合意は二の次になった」と述べた。新たな対中関税の発動も辞さない姿勢を滲ませている。
前日は、新型ウイルスに関連した対中制裁として、中国が保有する米国債の償還を拒否する可能性も検討されているとの報道も流れていた。米政府はその報道を否定しているが、トランプ政権内では様々な選択肢を検討しているようだ。
また、アップルとアマゾンの決算発表も市場は嫌気しているようだ。アップルは4-6月期の見通しを示さず、今四半期も課題が続くことを示唆しており、4-6月のアイフォーンとウエアラブル端末は1-3月期に比べて悪化するとの見通しを示している。
一方、アマゾンは、新型ウイルス感染の外出規制で在宅の人々が増える中、同社サービスの利用は大きく伸びた。しかし、それに伴うコストもかさんでいることが示された。4-6月期については赤字に転落する可能性まで示唆している。
決算について市場は、S&P500企業で14%の減益を見込んでいる一方で、4-6月期に関しては37%の急激な減益を見込む声も聞かれる。
先月は、米政府やFRBが大胆な対策を打ち出し、強い景気支援姿勢を見せたほか、経済活動再開への期待も出て、ダウ平均は月間で1987年以来の上昇率となっていた。その分、5月相場は慎重になるとの声も出ているようだ。
アルファベット(C) 1329.57(-19.09 -1.42%)
フェイスブック 201.71(-3.00 -1.47%)
ネットフリックス 414.64(-5.21 -1.24%)
テスラ 704.01(-77.87 -9.96%)
アマゾン 2279.04(-194.96 -7.88%)
エヌビディア 282.00(-10.28 -3.52%)
ツイッター 27.33(-1.35 -4.71%)
ダウ採用銘柄
J&J 147.14(-2.90 -1.93%)
P&G 117.83(-0.04 -0.03%)
ダウ・インク 34.02(-2.68 -7.14%)
ボーイング 136.11(-4.91 -3.53%)
キャタピラー 111.45(-4.93 -4.11%)
レイセオン 60.61(-4.20 -6.19%)
ビザ 177.67(-1.06 -0.58%)
ナイキ 85.03(-2.15 -2.44%)
ウォルグリーン 42.20(-1.10 -2.43%)
3M 149.84(-2.08 -1.33%)
エクソンモビル 43.87(-2.60 -5.48%)
シェブロン 88.46(-3.54 -3.74%)
コカコーラ 45.68(-0.21 -0.45%)
ディズニー 105.07(-3.08 -2.74%)
マクドナルド 183.08(-4.48 -2.39%)
ウォルマート 122.37(+0.82 +0.66%)
ホームデポ 217.97(-1.86 -0.84%)
JPモルガン 92.26(-3.51 -3.58%)
トラベラーズ 98.23(-2.98 -2.81%)
ゴールドマン 177.81(-5.61 -2.95%)
アメックス 88.76(-2.49 -2.59%)
ユナイテッドヘルス 281.26(-11.21 -3.90%)
IBM 122.10(-3.46 -2.69%)
アップル 292.46(-1.34 -0.47%)
ベライゾン 57.27(-0.18 -0.31%)
マイクロソフト 175.92(-3.29 -1.85%)
インテル 57.96(-2.02 -3.27%)
ファイザー 37.64(-0.72 -1.89%)
メルク 77.91(-1.43 -1.77%)
シスコシステムズ 41.29(-1.09 -2.51%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。