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ダウ過去最大値幅を更新して上昇。ドル円も堅調

見通し 

ダウ2112ドル高、過去最大値幅を更新。ドル円も111円71銭まで

米国の景気対策法案への期待感が広がる。

【東京市場】ドル売り

 前日のNY市場で111円台半ばを付けたドル円は東京昼前に110円09銭まで下落。
何とか大台を維持すると、その後は少し戻すも戻りは鈍い。
実需がらみの売りなども見られた。

 ユーロドルが1.08台で推移などドルは全面安。
前日NYでのドル高に調整が入る格好に。

【ロンドン市場】ドル売りからドル買いに

 ドル売りの流れが昼頃まで強まり一時110円台前半に
序盤はいったん上昇し、111円台を回復。
ユーロ円の上昇基調などが支えとなったが、動きが落ち着くと再び下落するなど不安定な展開。
もっとも引けにかけては再びドル買いの動きが優勢に。
米上院議会で民主党の反対で成立しないおおだが景気対策法案について、
民主党側が態度を変化させており、成立期待が広がっている。

【NY市場】ドル円一時111円71銭まで

 NY市場でドル円は大きく上昇する展開となった。ロンドン市場昼頃からの上昇基調が継続。昨日のNY市場で111円台半ばを付けた後、東京市場で110円10銭台まで調整が進み、ロンドン市場に入っても振幅を交えながら110円30銭前後を付けたドル円。その後は一転してドル買い円売りが優勢に。米議会が2兆ドル規模の大きな景気対策法案を今日にも成立させるとの思惑がリスク選好の動きに。ダウ平均が過去最大の上げ幅を更新する大きな上昇となったことも、ドル高円安に寄与した。高値からはやや調整も、111円20銭前後までと下値しっかり感がかなり強い展開となっている。

 ユーロドルでもドル高が進行。株高の中でのドル高であり、これまでのリスク警戒が広がる中でのドル需要という展開ではない。景気対策法案期待での米株の上昇などに期待する動きが広がってきたという展開に。

 ユーロドルはロンドン市場での1.0880台から一時1.0750近辺に。ユーロ円が120円台半ばを付けるなど上昇しており、ユーロドルの支えに。

 ポンドドルは東京市場からロンドン市場にかけての上昇後、NY市場では高値圏での推移。一時1.1800をつける動きも。前日の1.14台半ばから大きな上昇を見せた。英国の外出禁止令を受けての景気後退懸念などが見られるが、英中銀が追加的なオペの実施を発表するなど、ポンドの流動性確保姿勢をしっかり示しており、英株の上昇なども見られる中で、ポンドの買いも強まった。
 
 ドルカナダは1.45ちょうどを挟んでの振幅。ロンドン市場で25ドル近辺まで大きく回復したNY原油先物が、23ドル台前半に下落し、前日比マイナス圏に沈んだこともあり、一時カナダ売りが優勢に。ドルカナダは1.4370台を付けたロンドン市場での安値(ドル安カナダ高)から1.4530台に。もっとも上値では売りが出てNY市場午後は1.45台がやや重くなった形に。

【本日の見通し】ドル高基調継続へ

 ドル高の動きが優勢となっている。
世界的に株高の動きが広がっており、当面はドル買いの動きが優勢となりそう。
一時のドルのひっ迫感からのドル需要は後退。
安全資産である米国債すらも売り払ってドルの現金化をという流れは収まっており、米株が上昇すると債券価格が下落(利回り上昇)する自然な流れ。それだけに過剰のドル買いは見えないが、米景気の回復期待などがドル買い円売り両面から支えてきそう。

 もっとも突っ込んだ買いは避けたいところ。この後、米景気はいったん大きく鈍化の見込み。FRBの対応や議会が協議中の大規模景気対策法案の動向によって相場的には上方向が見込まれているが、一気の上昇ではなく、ある程度の振幅を交えた展開か。

【本日の戦略】押し目買い

 ドル買いの流れも突っ込んだ買いは避けたい。
押し目を待っての買いに回りたい。
振幅を交えながらの状況だけに、チャンスはありそう。
無ければそれまでという展開。無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《3/24 火曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  111.23  1.0725  119.31
高値  111.71  1.0888  120.54
安値  110.09  1.0723  118.66
終値  111.23  1.0788  119.99

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/24 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  18092.35 +1204.57
DOW   20704.91 +2112.98
S&P    2447.33 +209.93
Nasdaq  7417.86 +557.18
FTSE   5446.01 +452.12
DAX   9700.57 +959.42

—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/24 火曜日の商品市場》

NY原油先物5 20月限(WTI)(終値)
1バレル=24.01(+0.65 +2.78%)
ブレント先物5 20月限(ICE)(終値)
1バレル=27.15(+0.12 +0.44%)
ブレント-WTI(6月) 0.95
NY金先物6 20月限(COMEX)(終値)
1オンス=1663.30(+90.60 +5.76%)

-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/24 火曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
景気動向指数(確報値)(1月)14:00
結果 90.5
予想  前回 90.3(景気先行指数)
結果 95.2
予想  前回 94.7(景気一致指数)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・速報値(3月)17:30
結果 45.7
予想 39.9 前回 48.0

ドイツ非製造業PMI・速報値(3月)17:30
結果 34.5
予想 43.0 前回 52.5

ユーロ圏製造業PMI・速報値(3月)18:00
結果 44.8
予想 39.0 前回 49.2

ユーロ圏非製造業PMI・速報値(3月)18:00
結果 28.4
予想 39.5 前回 52.6

【香港】
生産者物価指数(第4四半期)17:30
結果 1.1%
予想 N/A 前回 1.3%(1.4%から修正)(前年比)

鉱工業生産(第4四半期)17:30
結果 -0.5%
予想 N/A 前回 0.5%(0.4%から修正)(前年比)

【英国】
CIPS製造業PMI・速報値(3月)18:30
結果 48.0
予想 45.0 前回 51.7

CIPS非製造業PMI・速報値(3月)18:30
結果 35.7
予想 45.0 前回 53.2

【ブラジル】
小売売上高(1月)21:00
結果 1.3%
予想 2.5% 前回 2.6%(前年比)

【米国】
製造業PMI(購買担当者景気指数)(3月)
予想 43.5
結果 49.2   前回 50.7
非製造業PMI(購買担当者景気指数)(3月)
予想 42.0
結果 39.1   前回 49.4

新築住宅販売件数(2月)23:00
結果 76.5万件
予想 75.0万件 前回 800.0万件(76.4万件から修正)(新築住宅販売件数)

【NZ】
貿易収支(2月)25日6:45
予想 5.25億NZドル 前回 -3.40億NZドル

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/24 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*黒田日銀総裁
保有ETFの含み損は先週末時点で2-3兆円、保有J-REITの含み損は0.1兆円程度。
市場の動向を注視。

*麻生財務相
市場は不安定な動きが続いている、相場操縦などの不正行為への監視を徹底する

*安倍首相
世界的に相当甚大な悪影響出てくる、新型コロナで。
強大な経済財政政策を実施していきたい。
国債発行も含めてさまざまな方策組み合わせて財源確保。

*黒田日銀総裁
企業支援オペ、金融機関から有効との声。
企業支援オペ、企業金融の円滑確保に効果。
企業支援オペ、金融機関の積極的な取り組み促す。
(衆院財務金融委員会で答弁)

*日銀 
オファー銘柄拡大の実施、4月30日まで延長、レポ市場安定措置で。
応募銘柄上限を30に引き上げ、4月30日までの国債補完供給。

*GPIF 
外債比率25%に引き上げへ、15%から。
国内債比率25%に引き下げへ、35%から。
(日経)

*前田日銀理事
ETF購入、特定の株価水準下支えで買っていない。
金融市場の安定を維持し、企業や家計のコンフィデンス悪化を防止する観点。
株式市場のリスクプレミアムが大きく拡大した可能性がある場合に、これを抑制する効果を期待。
あくまでも株式市場でリスクが高まるという際に、それに働き掛けるという目的。
現在のような状況では、積極的に買い入れることが重要であると考えている。
(衆院財務金融委員会)

*安倍首相 
バッハIOC会長と電話会談、東京五輪中止ないと確認。
遅くとも2021年の夏までに東京五輪開催で合意。

*麻生財務相
G7首脳声明受けウイルス対応の財務大臣電話会談開催。
医療、雇用、ビジネスの強靭性を守るため対策行う。
G7は医療に関しては資金提供行う。
声明はまもなく米国から発表。
IMFなど組織をまず使うのが基本。
黒田総裁は出席していない。
G7財務相会合は週一度ほど行うだろう。
コロナの影響どれくらいかいろいろ意見がある。
声明に関する具体案は来週説明。
新興国はえらいことなる、債務に関してきちんとした計画必要。

【米国】
*トランプ米大統領
米国は早期にビジネス活動を再開することになるだろう、3-4ヵ月よりはるかに早いだろう。
パウエルFRB議長の一連の金融政策を評価、私は満足している。

*格付け会社S&P
ウィーワークの長期格付けを従来の「B-」から「CCC+」に引き下げ
格付け見通しも従来の「ネガティブ」から「ウオッチネガティブ」に引き下げ。

*格付け会社S&P
ボーイング、生産停止が大幅に長引いた場合はさらなる格下げもあり得る。

*ペロシ下院議長
あと数時間で景気刺激法案が議会通過の見込みと楽観

*マコネル上院院内総務(共和党)
協議は(ゴール手前の)5ヤードライン

*シューマー上院院内総務(民主党)
協議は(ゴール手前の)2ヤードライン
意見の相違などで解決できないものはない

【中国】
*中国湖北省
4月8日に武漢市の封鎖措置を解除へ

【その他】
*WHO事務局長
新型コロナウイルスのパンデミックは加速している、感染はほぼ全ての国で広がっている。
人と人の距離を取るほか、隔離や積極的な検査をすることが大事だ。

【ユーロ圏】
*カジミール・スロバキア中銀総裁
ETF購入の可能性について排除しないが、ECBは何も決定していない。

*グアルティエリ・イタリア財務相
イタリアの2020年のGDPは数%ポイントの単位で低下する。
3月4月に明確に縮小、4月以降は回復へとしている。

【インド】
*モディ首相
インド全土で25日午前0時よりロックダウン
-+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【英国】
消費者物価指数(2月)16:00
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.8%(前年比)
予想 1.5% 前回 1.6%(コア・前年比)

生産者物価指数(2月)16:00
予想 -2.0% 前回 0.9%(前月比)
予想 -0.9% 前回 2.1%(前年比)
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
予想 0.9% 前回 1.1%(前年比)
予想 0.5% 前回 0.7%(出荷コア・前年比)

小売物価指数(2月)16:00
予想 0.6% 前回 -0.4%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.8%(除くモーゲージ利払い・前年比)

【ユーロ圏】
ドイツIFO景況感指数(3月)18:00
予想 N/A 前回 87.7

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(20日までの週)20:00
予想 N/A 前回 -8.4%(前週比)

耐久財受注・速報値(月)21:30
予想 -1.0% 前回 -0.2%(前月比)
予想 -0.4% 前回 0.8%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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