新型コロナでREIT大暴落、これからどうなる?
新型コロナでREIT大暴落、これからどうなる?
From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
3月19日の東京市場は不気味でした。
TOPIXや日経平均株価の主要指数は、
TOPIXは前日比+1%、
日経平均は前日比▲1%と、
大した動きはありませんでした。
これらの指数だけを見ると、
「平凡な1日」という印象でした。
一方、
これらの指数は、
「日銀の買い支えで明らかに捻じ曲げられている」
という印象が強烈でして。
というのも、
打規模な買い支え対象ではない、
新興株の指数は軒並み悲惨でした。
日経JASDAQ平均は▲2%、
マザーズ指数は▲5%、
さらに不動産に至っては最悪で、
東証REIT指数は▲19%でした。
東証REIT指数のチャートは、
まるで断崖絶壁のように下落。
このチャートを見ると、
ことの深刻さがアリアリと伝わってきます…。
(詳しいことは存じないのですが)
新興株やREITは日銀買いの規模も小さいと思うので、
これらの指数の下落が「すっぴん」と見て良さそうです。
いま日本株を買うのは危険か?
2月〜3月と相場の下落が続きますが、
いまを日本株の「底だ」と判断するのは危ないです。
理由は2つ。
1つは、
「世界株式全体の下落トレンド入り」
です。
すでに日本株は十分に安いとは思います。
いまから株を買っても良い買い物はでいるでしょう。
(僕も3月17日にちょいとばかし株を買い増しました)
ですが、
新型コロナウイルスの悪影響は、
長引けば長引くほど悪材料となるうえ、
10月にはヘッジファンドの解約売りや、
12月には節税対策売りが加速する可能性もあります。
そう考えると、
「近いうちに底打ちする」
というシナリオに賭けすぎると、
仮に下落トレンドが長引いて、
もっと株価が安くなったときに、
株を買うチャンスを逃してしまいそうです。
株価はときに理不尽に動くものですから、
「安すぎる」所まで売り叩かれることがよくあります。
そう考えると、
いま安易に凧の糸を出し切ってしまうのは、
とても賢明な判断とは思えません。
もう1つは、
「米国個人投資家が先週より強気になってきた」
という点です。
3月18日に公開された、
AAIIセンチメント調査の結果によれば、
3月11日の調査結果(Bullish:29.8%)から、
3月18日の調査結果(Bullish:34.4%)にかけ、
「今は買いだ」と判断する個人投資家が増えたようです。
これは個人的には頂けない材料でして。
長い歴史と経験を通じて思うのが、
「今が買いだ」と言うひとが残っているうちは、
まだ株を買うには早すぎることが多いんですよね。
ホンモノの買い場は、
「今が買いだ」という人が一人もおらず、
大多数が「売りだ」といったときに訪れます。
強気な人が一定数残るのが普通ですが、
3月18日の調査結果はいささか強気過ぎるように見えました。
(いま株を買っている人が、握力を失うころが買いどきに思えます…)
- 中原良太
執筆者 : 中原良太|株式会社テラス システムトレード開発者
IQ上位2%のメンサ会員。25歳の時、Yahoo!株価予想達人「ベストパフォーマー賞」「通年最高勝率者賞」を最年少受賞。予想累計成績は、2015年+480%、2016年+1024%、2017年+943%、2018年+501%。㈱テラスなどに寄稿