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ダウ2013ドル安、リスク警戒加速で一時101.19

見通し 

ダウ2013ドル安、リスク警戒加速で一時101.19

その後値を戻す展開、トランプ大統領が給与減税の方針を示す

NY原油は一時の27ドル台から少し戻して31ドル台で引ける、先週末からは約25%安。

【東京市場】フラッシュクラッシュ気味の急落、その後も重い

 週末にNY市を含むNY州全体の非常事態宣言の発令による新型コロナウイルスの懸念拡大、
OPECプラスの交渉が決裂し、減産が合意できなかったことを受けて
サウジアラビアが逆に日量1000万バレルを超える増産(現状970万バレル)を検討と報じられたことでNY原油が急落、
などの状況を受けてドル円は104円台へ急落してスタート。
 103円台に押された後、フラッシュクラッシュ的な急落に101円50銭台まで値を崩す展開となった。
 その後の戻しでいったんは103円台を回復も、戻りが鈍くその後は102円台での推移。
 NY原油は週明け30ドル台と前週末から10ドル以上下げて始まり、少し戻すもその後売りが加速、27ドル台まで値を落とす展開となった。
 原油が主要産業であるカナダ、ノルウェー、メキシコなどに売りが出る流れ。ドルカナダは先週末の1.3420から1.36手前までドル高カナダ安で始まり、その後1.3760台までドル高カナダ安が進行。カナダ円でも76円台から73円70銭台まで急落する場面が見られた。メキシコペソ円、ノルウェークローネ円などは史上最安値更新。

 ユーロは対円で軟調、対ドルでしっかり。ユーロ円は先週末の119円台から118円台で始まり、116円30銭台まで急落。その後117円台へ。ユーロドルは1.12台から一時1.1495と1.15手前まで急騰。その後は1.1400前後。

【ロンドン市場】米10年債一時0.31%台

 序盤に米債利回りが大きく低下。東京市場から下げが目立っていたがさらに動きが加速し
米10年債利回りは一時0.31%台まで低下した。
 この動きを受けてドル円は再び売りが強まり、東京午後の102円台後半から101円台に。

 米株先物がサーキットブレーカーでストップ安状況となっておりリスク警戒感が広がったとみられる。

 ユーロドルは1.14台。東京午前の高値が重く、もみ合いに。

【NY市場】歴史的な株安に

 時間外で大きく値を落としていたダウ平均は寄り付きから大きく値を落とし
一時サーキットブレーカーが発動して取引が停止する状況に。
史上最大の下げ幅をはるかに更新する2000ドル超の下げとなり、リスク警戒の動きが広がった。

 サーキットブレーカー発動中にドル円は売りが強まり一時101.20割れと直近安値を更新。
もっとも、さすがにやりすぎ感も出て102円台前半に戻してもみ合った。
トランプ大統領が経済対策を協議との報道が期待感からのドル買いにつながった面も。
大統領はその後給与減税の方針などを示している。

【本日の見通し】リスク警戒続く

 新型コロナウイルスの感染拡大懸念が継続する中で、ドル円、クロス円は頭の重い展開が続く。
昨日はイリノイ州で緊急事態宣言が出されるなど米国の状況が悪化。
イタリアは全土で市民の移動制限を出すなど、欧州時でも事態が悪化している。
ドル円は101円台前半までのドル安円高からは少し値を戻しているが、依然下値リスクが強い展開に。

 米株の大幅安も警戒感を誘った。ダウ平均はこれまでの史上最大の下げ幅をはるかに超える
歴史的な下げを記録。
 新型コロナウイルス懸念に加えて、急落した原油価格の影響を受けてのエネルギー関連株の下げがきつい。
 サウジアラビアがOPECプラスの交渉決裂を受けて、これまでの減産姿勢から増産に転じたことで、
NY原油は暴落しており、米国やカナダの多くの油田は採算割れが見込まれている。
こうした状況で株価が本格的に値を戻すことは難しく
調整がある程度は入る可能性があるものの、こちらも下値意識が強い。

 ドル円はドル安とリスク警戒での円高の両面から下値を意識。
100円の大台割れを現実視する状況に。
 

【本日の戦略】戻り売り

 戻りは売りが出る流れ。
ドル円はトランプ大統領が給与減税の方針を示したことを好感して
いったん大きく上昇している。
基本的に不安定な動きだけに調整の動きも大きなものに。
ドル円は103円台を買い上げる勢いが出るか。
戻りは売りに回りたいところ。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/9 月曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  104.92  1.1293  119.22
高値  104.93  1.1495  119.23
安値  101.19  1.1286  116.13
終値  102.36  1.1450  117.13
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/9 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  19698.76 -1050.99
DOW   23851.02 -2013.76
S&P    2746.56 -225.81
Nasdaq  7950.68 -624.94
FTSE   5965.77 -496.78
DAX   10625.02 -916.85
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/9 月曜日の商品市場》
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=31.13(-10.15 -24.59%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1675.70(+3.30 +0.20%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《3/9 月曜日に発表された主な経済指標》

【日本】
GDP2次速報値(2019年第4四半期)08:50
結果 -1.8%
予想 -1.7% 前回 -1.6%(前期比)
結果 -7.1%
予想 -6.6% 前回 -6.3%(前期比年率)
結果 1.2%
予想 1.3% 前回 1.3%(GDPデフレータ・前年比)

国際収支(1月)08:50
結果 6,123億円
予想 5,810億円 前回 5,240億円(経常収支)
結果 16,268億円
予想 16,641億円 前回 18,520億円(17,147億円から修正)(経常収支(季調済))
結果 -9,851億円
予想 -9,940億円 前回 1,207億円(貿易収支)

【スイス】
失業率(2月)15:45
結果 2.5%
予想 2.6% 前回 2.6%(失業率(季調前))
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(失業率(季調済))

【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(1月)16:00
結果 3.0%
予想 1.7% 前回 -2.2%(-3.5%から修正)(前月比)
結果 -1.3%
予想 -3.9% 前回 -5.3%(-6.8%から修正)(前年比)

ドイツ貿易収支(1月)16:00
結果 139億ユーロ
予想 153億ユーロ 前回 152億ユーロ(貿易収支)

ドイツ経常収支(1月)16:00
結果 166億ユーロ
予想 N/A 前回 248億ユーロ(294億ユーロから修正)(経常収支)

【カナダ】
住宅着工件数(2月)21:15
結果 21.01万件
予想 20.65万件 前回 21.40万件(21.32万件から修正)

住宅建設許可(1月)21:30
結果 4.0%
予想 -3.0% 前回 9.9%(7.4%から修正)(前月比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《3/9 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*麻生財務相
市場の動き、しばらくよく見ておく、慎重に見極める
協調介入の可能性についてコメントすることはない

*菅官房長官
株安・円高、市場動向については十分注視している。

*武内財務官
神経質な金融市場、背景の情報交換で開催、三者会談。
政府は合意に沿って対応する、G7声明。
第二弾で必要な対応策を盛り込み明日まとめる。
状況変化見極め必要な対応を迅速に取る。
為替水準について申し上げない。
対策には企業向けの無利子貸し付けが含まれる。

【新型コロナウイルス関連】
*韓国、新たに248人の感染を確認 計7382人。

【その他】
*北朝鮮が何らかの飛翔体を発射

【米国】
*米FED
オーバーナイトとターム物のオペ規模を増額する。
オーバーナイトは1000億ドルから少なくとも1500億ドルに。
ターム物は200億ドルから450億ドルに。

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
マネーストックM2(2月)8:50
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)

【中国】
消費者物価指数(2月)10:30
予想 5.2% 前回 5.4%(前年比)

生産者物価指数(2月)10:30
予想 -0.3% 前回 0.1%(前年比)

【トルコ】
失業率(12月)16:00
予想 N/A 前回 13.3%

【ユーロ圏】
ユーロ圏GDP・確報値(第4四半期)19:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前期比)
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産(1月)21:00
予想 -1.0% 前回 -1.2%(前年比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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