どこかで急反転するのだろうが…!? - ドル円
◆ 「株安の連鎖」止まらず… ― 一時“106円台”
※ご注意:予想期間は2月29日と表示されていますが、本日(2月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
あぁ、底割れ…。
「株安の連鎖」は止まる気配を見せず、依然としてマーケットは「リスク回避姿勢」に包まれています。
この影響から先週末に“107.507円”へと売り込まれたドル円は、週初オセアニアタイムには“106円台”へとさらに下値を拡大しています。
まさに「落ちてくるナイフは掴むな」の格言通りであり、「先行きが見通せない」というのが実状といえます。
「中国PMIの急悪化」を背景に「イメージは下方向」も変わっていませんので、「安易な買い拾いも禁物」も変わっていないと見られます。
◆ 問題は「米利下げ期待」の効果見極め…
ただしパウエルFRB議長が「米利下げ示唆」を示したことで、先週末のNYダウは引け間際に下げ幅を大きく縮めています。
そして「米利下げ期待」の台頭は、「株式にとってポジティブ」となり得る要因でもあります。
まだ「株価動向次第」という状況に変化はありませんので、「米利下げ期待」の効果を見極める展開が想定されるところです。
その見極め次第ということになりますが、そろそろ「過度な悲観への傾斜」も“リスク”と見ておく必要がありそうに思います。
“112円台”に上昇した際に「特に過熱感は見られなかった」という事情を、ドル円は抱えていますので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※窓空けスタートしておりますので、いつもより値幅を拡大して記載しています。
109.781(2/20~2/28の50%戻し、日足・一目均衡表基準線/転換線、週足・一目均衡表転換線、50月移動平均線)
109.680(2/28高値、200週移動平均線、20月移動平均線)
109.566(50日移動平均線)
109.496(週足・一目均衡表先行スパン上限、月足・一目均衡表基準線)
109.352(週足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
109.206(2/20~2/28の38.2%戻し、日足・一目均衡表先行スパン上限、100日移動平均線、20週移動平均線)
上値5:109.000(大台、日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:108.938(-1σ)
上値3:108.756(50週移動平均線)
上値2:108.401(200日移動平均線、2/20~2/28の23.6%戻し)
上値1:108.332(月足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:108.066(大台)
下値1:107.938(-2σ)
下値2:107.650(週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値3:107.507(2/28安値)
下値4:107.155(ピボット1stサポート)
下値5:107.034(19/10/10安値、大台)
106.933(19/10/9安値)
106.804(19/10/8安値)
106.645(19/10/4-7安値)
106.484(19/10/3安値)
106.324(19/9/5安値)
106.204(ピボット2ndサポート)
106.000(大台)
105.829(19/9/4安値)
105.741(19/9/3安値)
105.651(19/8/26安値)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。