HPが決算受け上昇 自社株買いを3倍に拡大 ゼロックスのTOBに対抗=米国株個別
HPが上昇。11-1月期決算を発表しており、売上高は予想付近だったものの1株利益が予想を上回った。通期見通しも上方修正している。更に自社株買いプログラムの枠を従来の50億ドルから150億ドルに拡大した。2022年までの向こう3年間で、160億ドルの株主還元を計画しているという。同社はまた、ゼロックスから敵対的買収(TOB)を受けているが、今回の株主還元策を通じて自社への支持を集めようとしている。これにより、2022年度の1株利益は3.25~3.65ドルを予想している。
同社は更に、ゼロックスからの敵対的買収提案に屈するよりも、独自の条件での統合の可能性を模索するためゼロックスに働き掛けを行ったことも明らかにした。
なお、新型ウイルス感染拡大の影響に関しては、サプライチェーンへの問題発生で、2-4月期の1株利益を約0.08ドル押し下げると予想している。ただ、2020年後半の業績への影響は見込んでいない。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.65ドル(予想:0.54ドル)
・売上高:146.2億ドル(予想:146.1億ドル)
・営業利益率(調整後):8.1%
(2-4月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.49~0.53ドル(予想:0.54ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.33~2.43ドル(従来:2.24~2.32ドル)(予想:2.27ドル)
(NY時間09:43)
HP 23.05(+0.95 +4.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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