ユーロドル、リバウンド相場の足掛かりとなるか注目の動き=NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが強まっている。この日発表のマークイットの米PMIが49.6と景気判断の分岐点である50を下回り、2013年以来の低水準に低下したことが嫌気されている。この発表を受け、米30年債利回りが過去最低水準に低下。この状況の中、ユーロドルの買い戻しが加速している。一時1.0865ドル付近まで上昇。
ロンドン時間にドイツやユーロ圏のPMI速報値が発表になっていたが、予想ほど弱くはなかったことでユーロ買いの反応も見られていた。ただ、上値抵抗も根強く、ユーロドルは強いレジスタンスとなっていた1.0820ドル水準に上値を拒まれていた。しかし、NY時間に入ってその水準を突破しており、ショートカバーを活発化させているようだ。
ユーロドルは今年に入って下げが続き、2月に入るとその動きは加速している。ウイルス感染による中国経済の低迷が、ユーロ圏にも影響するとの見方が強く、また、今年も米経済が1人勝ちとの見方によるドル買いのカウンターとしてユーロは対ドルで売りが強まっていた。その過程でさすがに下げ過ぎ感も強まっていたこともあり、きょうは買い戻しを強めている。きょうの反転が、リバウンド相場の足掛かりとなるか、来週以降の動きが注目される。
EUR/USD 1.0862 EUR/JPY 121.35 EUR/GBP 0.8376
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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