日経平均 米市場はプレジデントデーで休場 弱含みか
23,500円がレジスタンスか
先週の日経平均は週末にかけて新型コロナウィルスの感染者数増を嫌気し軟調に推移したもののサポートとして意識されていた23,500円を週を通して下回ることなく23,687円59銭で引けました。
週明けの本日は8時50分に発表された第4四半期GDPが前期比年率でマイナス6.3%(予想:同マイナス3.8%)と予想以上に弱い結果だったことから、日経平均は上述の23,500円を割り込む23,489円78銭で寄り付いた後は23,335円99銭まで下落。その後は弱いながらも持ち直しつつあります。
本日は、プレジデントデーで米国市場は休場となる中、引き続き拡大が懸念される新型コロナウィルスの動向に注目です。
新型コロナウィルスについては、武漢の病院責任者が「ウィルス感染が転換点を迎え新規発生件数は減少しつつある」と述べた一方で、16日時点での症例数は70,433件(前日比2,061名増)、死亡者数は1,765名(同106名増)となっています。
また、今朝、中国人民銀行はMLF(中期貸出制度)を利用した資金供給などの緩和を打ち出しており、新型コロナウィルスのマーケットへの影響を緩和させる力技を続けてきています。
明日にかけての日経平均は、米国市場がプレジデントデーとなる中で、弱含みで推移するものと見ています。
レジスタンスは、一目均衡表の基準線と転換線が位置する23,430円前後、その上が日足で一目均衡表の雲の上限や週足で13週移動平均線とも重なる上述の23,500円。
また、相場のモメンタムを計るストキャスティクスは、1月末より上昇していましたが、2月13日をピークに下降基調になりつつあります。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
執筆者 : 山口哲也|フジトミ証券株式会社 チーフテクニカルアナリスト
株式会社フジトミ 国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト 金融機関でアナリストとして経験を積んだのち株式会社フジトミ入社。幅広い手法を網羅した緻密な分析とわかりやすい解説が好評。日経CNBC・東京MXテレビ等メディア出演多数。