「決定打に欠く」が、“下値の堅さ”は健在…!? - ドル円
◆ “膠着”は続く…
※ご注意:予想期間は2月13日と表示されていますが、本日(2月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
流れは変わらず…。
「新型コロナウイルス」への警戒感は続き、依然として“大台超え(110円)”には躊躇が見られています。
一方で『感染拡大は2月中にピークアウト、4月中には終息する可能性』との中国当局者発言もあり、相変わらず“下値の堅さ”も如実に表れています。
このため“109円後半”で膠着し、終値ベースでは“ほぼ横ばい”といった動きを続けています。
◆ しかし“崩れていない”のも事実…
それでもNYダウは“史上最高値”を昨日も一時更新したように、「米経済の力強さ」は際立ちつつあります。
こうした中で前記「2月ピークアウト説が現実味を帯び出せば…?」、少なくとも「織り込み済との認識が強まれば…?」
懸念した「上値達成感→反落」でしたが、“崩れる”には至っておりません。
そうした中で「テクニカルの改善」は続いており、“下値の堅さ”は健在です。
にもかかわらず、「イメージだけは下方向」というのが現在の状況…。
「決定打に欠く」といわざるを得ない面はありますが、やはり現時点では「過度に警戒する必要なし」「押し目買い継続」と見ながら、神経質なマーケットと向き合いたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.288(1/17高値)
上値4:110.156(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:110.095(1/22高値、50月移動平均線、+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.014(2/7高値、大台)
上値1:109.960(2/11高値、20月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.784(週足・一目均衡表先行スパン上限、100週移動平均線)
下値1:109.672(200週移動平均線、2/11安値、ピボット1stサポート)
下値2:109.532(2/7-10安値、20日移動平均線、月足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値3:109.451(ピボットローブレイクアウト)
下値4:109.360(2/3~2/7の38.2%押し)
下値5:109.253(50日移動平均線、2/5安値)
執筆者 : 武市佳史|株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト。日本におけるFXの草創期より業務に従事。現在は週刊為替コラム「武市のなぜなにFX」の執筆やWebセミナー講師を務めるのみならず、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿中。