ドロップボックスが好決算も売り強まる ただ、アナリストからは高評価も=米国株個別
クラウドストレージ大手のドロップボックスが下落。7-9月期決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回るなど好調な決算を発表した。利用登録者数の増加が貢献しており、9月末時点の利用登録者数は1400万人と前年比13.8%増加し、市場予想も上回った。
ただ、取引開始直後から同社株は売りが強まっている。新規事業の競争が激しくなっている中、成長は10%台後半に留まっていることや、粗利益と営業利益は僅かに改善したものの、設備投資の増加によってフリーキャッシュフローが昨年水準を下回り続けていることなどが嫌気されている可能性もありそうだ。
しかし、アナリストからはポジティブなコメントが多く出ており、売上高の伸びが再加速する重要な変曲点を向かえているとし、利用登録者数の純増が現在の半分になったとしても、今後2〜5四半期は予想を上回る決算が期待されるとの指摘も出ている。
なお、同社のヒューストンCEOは声明で「9月25日からサービスを開始した新しいデスクトップ向けアプリも、既に数百万人が使用している」と述べていた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.13ドル(予想:0.11ドル)
・売上高:4.28億ドル(予想:4.23億ドル)
・利用登録者数:1400万人(予想:1389万人)
・1人当たりの平均売上高:123.15ドル(予想:122.82ドル)
(NY時間09:35)
ドロップボックス 19.40(-1.56 -7.44%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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