ユーロ円は一時118.10円近辺まで下落 イタリアの政局リスクがユーロの上値抑える=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロ円は下げ渋る動きが出ているものの、きょうは一時118.10円近辺まで下落するなど下値模索が続いている。きょうはトランプ大統領の発言で米中問題への不透明感が強まっており、リスク回避の円高の動きがユーロ円を圧迫している。ユーロ自体は上値が重いものの、底堅さも見られている。
ただ、ここに来てイタリアの政局リスクが台頭している。イタリアの与党連立政権の一角である「同盟」の党首で副首相をつとめるサルビニ氏は連立を解散し、解散総選挙を呼び掛けている。欧州委員会との2020年予算交渉を控える中で市場では懸念が強まっている。サルビニ氏は選挙で勝利した場合はEUが何と言おうとも減税を実施すると述べていた。イタリアの政局が再び流動的になって来ており、ユーロにとってはネガティブ要因になっているようだ。
目先は今週の安値117.70円付近が下値サポートとして意識される。
EUR/JPY 118.32 USD/JPY 105.59 EUR/USD 1.1205
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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