ブラジル下院 年金改革法案二回目の採決賛成多数で可決
ブラジル下院は7日、ボルソナロ政権にとって最大のテーマでもある年金改革法案の二回目の採決を賛成多数で可決した。女性の一部は55歳から受給可能など手厚い現行の年金制度がブラジルの巨額財政赤字につながっており、その削減に向けた年金改革法案への市場の関心はかなり高い。同法案が成立すると、今後10年間で9330億レアル(2350億ドル)の歳出削減となる見込み。同法案の成立にはブラジル連邦憲法の改正が必要になるため、上下両院でそれぞれ2回の採決が必要。先月の第1回目投票では賛成379、反対131、今回は賛成370、反対124で可決した。主に野党が提案した歳出削減額を大幅に減らす8つの修正案も否決された。
ゲジス・ブラジル経済相は歴史を変える改革である、上院でもスムーズな可決を予想している、と発言している。
上院では9月に採決が行われる見込み。
執筆者 : MINKABU PRESS
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