【東京市場】ユーロ売り優勢、明日のECB理事会にらむ
ドル円は108円10銭台を中心にした推移。来週のFOMCを前に大幅利下げ期待の後退が見られていることからのドル買いや、米中通商協議再開を好感したドル買いに、昨日NY市場で108円30銭台まで上昇を見せたドル円。午前中は108円28銭を付ける場面も見られたが、少し調整の動き。ユーロ円の売りなどが頭を抑えた。
ユーロは対ドル、対円で値を落とした。明日のECB理事会では金融政策の現状維持が濃厚も、フォワードガイダンスを緩和方向に変更するとの期待が広がっており、ユーロ売りにつながっている。内容次第では9月利下げの期待が強まる可能性もあり、ユーロの重石に。ユーロドル、ユーロ円共に昨日の安値を割り込み、ユーロドルは5月31日以来、ユーロ円に至っては1月3日のフラッシュクラッシュ以来の安値圏での推移。
朝の貿易統計が若干強めだったNZドルは0.67台を維持できず0.6690台での推移。値幅が小さく様子見ムード。
昨日保守党党首選でジョンソン前外相の勝利が発表され、本日付で新首相就任が決まったポンドは、1.2440近辺。海外市場の流れを受けて午前中は若干頭の重い展開もその後買い戻しが入っている。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅