アルファベットが大幅安 広告収入の伸びが鈍化=米国株個別
アルファベットが大幅安。1-3月期決算を発表しており、欧州での競争法違反による制裁金を除いた1株利益は予想を上回ったものの、それを含めれば予想を下回った。また、トラフィック獲得コスト(TAC)除いたベースの売上高も予想を下回っている。
広告や他の収入が予想を下回った。同社の広告収入は前年比で15%増と前年の24%増から伸びが鈍化している。そのほか、有料クリック数の伸びも鈍化しており、2016年以来最も低い伸びとなった。広告収入の伸びはモバイルでは堅調だったが、デスクトップとタブレットでほとんど見られなかったことが原因のようだ。
今回の決算を受けて投資判断や目標株価を引き下げるアナリストも相次いでおり、きょうの市場はネガティブな反応を示している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(制裁金含む):9.50ドル(予想:10.48ドル)
・1株利益(制裁金除く):11.90ドル(予想:10.60ドル)
・売上高(TAC除く):294.8億ドル(予想:300.4億ドル)
広告収入:307.2億ドル(前四半期:326.4億ドル)
他収入:54.5億ドル(前四半期:64.9億ドル)
グーグル以外の収入:1.7億ドル(前四半期:1.54億ドル)
・営業利益:66.1億ドル(前四半期:82億ドル)
グーグル以外:-8.68億ドル
・営業利益率18%(前四半期:21%)
・設備投資:46.4億ドル(予想:60.5億ドル)
・有料クリック数:+39%(前四半期:+66%)
・クリック単価:-19%(前四半期:-29.0%)
(NY時間10:31)
アルファベット 1181.55(-106.03 -8.23%)
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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