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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:201円台半ばへの急拡張と突発的急落、心理的節目200円を巡る激しい乱高下を経て底堅い保ち合いへ

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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:201円台半ばへの急拡張と突発的急落、心理的節目200円を巡る激しい乱高下を経て底堅い保ち合いへ

先週から週明け(7月13日〜7月20日)のまとめ
先週から週明けにかけてのスイスフラン円は、中東情勢の緊迫化に伴う「安全資産としてのフラン買い」と構造的な円安圧力を背景に、急激に上値を拡張する展開となった。7月14日(火)の欧州時間に一時199.250円まで下押ししたものの、ここが絶好の押し目となり潮目が変化。16日(木)朝方には一時201.659円まで急騰し、200円の大台を完全に突破して最高値圏を拡張するステージへと突入した。

しかし、急ピッチな上昇に対する達成感や本邦当局による為替介入への警戒感から、高値圏では連日のように突発的な急落が発生する荒い値動きとなった。17日(金)のNY時間には一時200.954円まで反落し、週明け20日(月)早朝には一時200.454円まで急下落する場面も見られた。それでも、地政学リスクを背景としたフラン買い需要は根強く、同日夕方には201.365円まで急反騰するなど激しいV字攻防を演じた。足元(21日昼現在)は200.40円台へと押し戻され、次なる一手を前にエネルギーを溜める保ち合いの局面(日柄調整)にある。

詳細な値動きの振り返り
■ 199円台前半への押し目と200円大台へのV字奪還(7月13日〜7月15日)
週初13日(月)は200.00円を挟んだ揉み合いが続いた後、14日(火)の欧州時間(16:00台)にロング勢の投げを巻き込み一時199.250円まで急落した。しかし、実需の金利差需要や押し目買いが速やかに流入すると、15日(水)にかけて200.00円の大台をあっさりと奪還。下値を200.30〜200.40円台へと切り上げる強固な足場を構築した。

■ 急騰劇と直近最高値201.659円への到達(7月16日)
16日(木)の早朝(06:00台)に相場は急加速を演じた。欧州・NY市場のポンド高やユーロ高の流れ、そして安全資産としてのフラン買いが交錯し、一時201.659円まで急騰。これまでのレジスタンスを鮮やかに上抜け、日足レベルでの上昇モメンタムの強さを市場に印象付けた。

■ 介入警戒に伴う反落と週明けの激しい上下動(7月17日〜7月21日現在)
201円台後半へアプローチするステージでは、ドル円などの高値警戒圏に連動する形で「本邦当局の介入リスク」が強く意識された。17日(金)のNY時間には200.954円まで下押しされ、週明け20日(月)の早朝には巨大なオプション設定やポジション調整も相まって一時200.454円まで垂直落下した。しかし、欧州時間(16:00台)には再び201.365円まで急反騰するなど、極めて高いボラティリティを伴う神経質なV字攻防が展開された。本日21日(火)の午前12:00現在は200.462円付近へと押し戻され、レンジ内でのパワーバランスを再テストしている。

ファンダメンタルズ分析
スイス側(安全通貨としての底堅さとSNBのスタンス):
米国とイランの対立再激化やイエメンのフーシ派による海上封鎖表明など、中東情勢の混迷は「伝統的な安全通貨」であるスイスフランに強いマクロ的な下支えを与えている。スイス中銀(SNB)の金融政策に対する思惑が交錯するなかでも、インフレリスクの再燃懸念や地政学リスクがフラン買いを構造的にサポートしやすい環境が継続している。

日本側(大台突破による介入への恐怖心と実需の衝突):
フラン円が201円台へ乗せたことで、市場には「日本の通貨当局による円買い介入がいつ発動してもおかしくない」という強い恐怖心が植え付けられている。金曜日の調整や月曜早朝の急落は、この警戒心の高さを如実に物語っている。しかし、実際に下押しした水準(200.40円台や200.00円近辺)では、圧倒的な日スイス実質金利差を背景としたマクロロング勢の押し目買い意欲が極めて旺盛である。結果として、高値圏での「牽制売り」と、安値圏での「金利差需要」が激しくぶつかり合う、神経質なレンジ構築の様相を呈している。

テクニカル分析
トレンド判断
16日に201.659円の最高値を記録した後の乱高下により、短期的な上昇モメンタムは一時的に削がれた形となっている。しかし、20日の突発的急落時も200.454円でピタリと下げ止まっており、上昇トレンドの生命線であるロールリバーサル支持帯を割り込んでいないため、中期的な強気シナリオは崩れていない。

短期的には、直近で昨日・今日とサポートされた200.45円付近をレンジ下限、20日戻り高値である218.35〜201.36円付近をレンジ上限とする、新しい高値圏ボックス相場へと移行しつつある。

【スイスフラン円 主要なレジスタンス・サポートライン】

(上値抵抗帯)
レジスタンス3: 202.40円 (中期的な上昇チャネルの上限ターゲット)
レジスタンス2: 201.65円 (7月16日に記録した直近の最高値。大台定着への最大の障壁)
レジスタンス1: 201.35 - 201.40円 (20日の戻り高値。ここをクリアすれば再び最高値圏へシフト)

(下値支持帯)
サポート1: 200.45 - 200.50円 (20日安値200.454円を含み、足元21日も機能している最前線の防衛線)
サポート2: 199.85 - 200.00円 (心理的節目であり、先週前半に奪還したのち強固な土台となった支持帯)
サポート3: 199.25円 (7月14日の調整最安値。ここを再度割り込まない限り、強気地合いは維持)
今週のポイント・見通し
今週のスイスフラン円は、再び心理的節目である「200.50円」付近に収収斂した相場が、ここを土台として再度201円台半ば〜最高値突破へシフトできるか、あるいは上値の重さが嫌気されて200.00円の大台を再テストする流れになるかが見極めどころとなる。

【メインシナリオ】200円台前半での日柄調整を経て地固めを完了し、再度201円台後半へ浮上する展開
足元の防衛線である200.45〜200.50円のサポート帯が機能し、乱高下ショックをこなして底堅さを回復する展開。中東情勢の緊迫化に伴う安全資産としてのフラン買いと、日スイス金利差を狙った円キャリー需要がじわりと優勢になり、直近の戻り高値である201.36円を捉え、再び201.65円超えを伺う底堅い推移を想定。

想定レンジ: 200.30 - 201.65円

根拠: 中期的な上昇トレンドの維持、地政学リスクによるスイスフランの安全資産需要、200円台前半での底固さ。

【対抗シナリオ】200.40円割れ定着による再失速と、200.00円大台のサポート再テスト展開
200.45円の節目を維持できず、上値の重さや他通貨ペアでの円買い介入発動を嫌気してロング勢の撤退が先行する展開。200.40円を明確に割り込むと売り足が速まり、週末・週明けの心理的防衛線である199.85〜200.00円水準を再びテストしに行く展開を想定。

想定レンジ: 199.50 - 201.10円

根拠: 201.50円以上での断続的な売り圧力(介入警戒感)、乱高下に伴う市場の神経質さ、および節目(200.45円)を割り込んだ場合のテクニカル的な下押しバイアス。

総評
先週から今週にかけてのスイスフラン円は、201.659円への上値拡張から一転して200.45円まで急落、さらに201.36円までV字反発するなど、極めて激しい乱高下を演じた。この動きは、市場が構造的な金利差や地政学リスクから「フランを買いたい」という強い意志を持ちつつも、高値圏での「介入リスクという見えない壁」に阻まれている現状を如実に物語っている。

足元はちょうどその中間値である200.50円付近でエネルギーを溜める形となっている。今週は、この200.45円近辺を死守して再び上値抵抗帯(201.36〜201.65円)に挑むだけの体力を回復できるか、あるいは上値の重さから再び下値防衛線(200.00円付近)の強固さを試すことになるかの重要な見極め期間となる。

【今週の主な予定】
スイス
特になし

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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