米商務長官、韓国に貿易協議で「最善の提案」促す

　ラトニック米商務長官は先日スコットランドでの会合で、韓国当局者に対し、最善かつ最終的な貿易協定案を交渉で提示するよう促していた。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。ラトニック長官は韓国側に「トランプ大統領への最終提案では全てを出し尽くす必要がある」と伝えた。

　さらに、トランプ大統領は既にＥＵや日本、英国など主要貿易相手国と合意に達しており、韓国と新たに協定を結ぶ必要性を納得させなければならないと伝えたという。

　ラトニック長官はＦＯＸニュースのインタビューで、トランプ大統領がＥＵとの交渉を進めていた最中に、自身とグリア米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表がスコットランドで韓国側と会談したことを認めた。ただし、会談の詳細は明らかにしなかった。韓国の通商・財務当局は会談についてコメントを控えた。

　韓国の主要な貿易交渉担当者の１人である具潤哲・企画財政相は２９日、ワシントン行きの飛行機に搭乗前、両国が中長期的に協力できる分野を柱とした提案を米国に提示すると述べた。その一例として造船を挙げた。

　韓国側が今回の会談のためにスコットランドに飛んだのは、トランプ大統領が８月１日を期限として２５％の相互関税発動を示唆する中、米国との合意を早急にまとめる必要性を強く感じているためだ。