東京株式(大引け)=397円高、米ハイテク株高に追随し4日ぶり反発
29日の東京株式市場は半導体関連株などが戻り足に転じ、日経平均株価は反発。取引時間中は上下に不安定な値動きが続いたが、終盤に買いの勢いが増した。
大引けの日経平均株価は前営業日比397円91銭高の3万9414円78銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は17億1644万株、売買代金概算は4兆5188億円。値上がり銘柄数は856、対して値下がり銘柄数は742、変わらずは43銘柄だった。
きょうの東京市場は日経平均が終始プラス圏で推移したものの、方向感が見えにくく3万9000円台前半で上下動を繰り返す形となった。前日の米国株市場ではハイテク株が買い戻され、ナスダック総合株価指数が大きくリバウンドした。これを受けて東京市場でも朝方はリスク選好ムードのなか買い優勢でスタートしたが、寄り後早々にこの日の高値をつけ、前場は伸び悩んだ。FOMCの結果発表を控え、積極的な買いが入りにくかった面もある。しかし、後場取引終盤にはオランダのASMLホールディング<ASML>が発表した決算が好調だったことを受け、半導体関連が買い直される形となり、つれて日経平均も上げ足を強めた。日経平均は400円近い上昇で引けたが、個別株でみると値上がり銘柄数は全体の52%を占めるにとどまっている。
個別では、売買代金トップとなったフジクラがプラス圏で引けたほか、アドバンテスト<6857>も買いを集めた。フジ・メディア・ホールディングス<4676>も商いを伴い上値指向が強い。ソフトバンクグループ<9984>が買われ、東京エレクトロン<8035>も上昇した。ソニーグループ<6758>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も頑強な値動き。シーアールイー<3458>がストップ高に買われ、ミガロホールディングス<5535>、住友理工<5191>なども急騰した。
半面、IHI<7013>が軟調、信越化学工業<4063>も値を下げた。任天堂<7974>が小安く引け、日本郵船<9101>、第一三共<4568>なども冴えない。野村マイクロ・サイエンス<6254>が大幅安、第一工業製薬<4461>は値下がり率トップに売り込まれた。KLab<3656>、サンウェルズ<9229>なども下値を探った。日清製粉グループ本社<2002>も安い。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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