ユーロドル、パリティへの下落の観測根強い=NY為替
きょうの為替市場は米消費者物価指数(CPI)を受けてドル売りが強まり、ユーロドルも一時1.03ドル台半ばまで上昇する場面が見られた。本日の21日線が1.0350ドル付近に来ており、本日はその水準に顔合わせしたが上値を拒まれている。現在は米CPI発表前よりも低い水準に戻す展開。
ユーロドルには依然として弱気な見方が多く、パリティ(1.00ドル)を下回るとの観測が根強い。ストラテジストは、ECBによる利下げ期待、トランプ次期大統領による関税の可能性、フランスの政治的不透明感などにより、パリティを下回る可能性が高いという。年末までに0.99ドルまでの下落を予測している。最後にパリティを下回ったのは2022年。
「トランプ政権がユーロ諸国に関税を追求する動きを加速または強化した場合、大きな打撃を受ける可能性がある」と指摘。関税が交渉戦術ではなく現実的な見通しであると市場が判断した場合、ユーロドルがパリティを下回ることは極めて妥当だという。
EUR/USD 1.0293 EUR/JPY 161.10 EUR/GBP 0.8417
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。