続落、米雇用の大幅下方修正が重し=NY原油概況
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=71.93(-1.24 -1.69%)
ニューヨーク原油の期近は続落。米労働省の労働統計局(BLS)が発表した基準改定値(速報値)で、3月までの1年間の米雇用者数が81万8000人ほど下方修正されたことが相場を圧迫した。市場予想の60万人減を上回っており、米雇用環境の悪化や需要の下振れ懸念が強まった。ただ、7月30から31日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表され、「データが引き続きほぼ予想通りの内容となれば、次回会合での利下げは適切になる公算が大きいとの考えを大多数が示した」との記述があったことは支援要因。今週末23日にジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)で基調講演を行うパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、来月の利下げ開始を示唆する公算。
時間外取引で10月限は前日終値付近で小動き。通常取引が始まると74.16ドルまで上振れしたが買いは続かず、マイナス転換すると71.46ドルまで下落した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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