大幅続落、OPECプラスの増産見通しで=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=74.22(-2.77 -3.60%)
ニューヨーク原油の期近は大幅続落。週末の閣僚会合で石油輸出国機構(OPEC)プラスが年内までの予定だった日量366万バレル規模の協調減産を来年末まで延長することで合意した一方、一部の産油国が実施している日量220万バレル規模の自主減産については7-9月期まで延長するものの、需給バランスを見据えつつ、10月以降は自主減産の幅を縮小すると発表されたことが重しとなった。物価の上振れリスクが意識されており、米利下げ開始時期が不透明ななかで、5月の米ISM製造業景気指数が48.7まで低下し、景気悪化懸念が強まったことも圧迫要因。
時間外取引で7月限は前日終値を挟んで小動き。ただ、通常取引開始後は売りが強まり73.98ドルまで急落した。7月限は中心限月として2月以来の安値を更新。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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