ナイキが決算受け時間外で小幅高 中国での販売増加も粗利益率が予想下回る=米国株個別
(NY時間16:37)(日本時間05:37)時間外
ナイキ<NKE> 101.23(+0.41 +0.41%)
ナイキ<NKE>が時間外で小幅高。引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。北米が堅調だったほか、懸念されていた中国での販売も4.5%増加し、予想も上回っていた。同社は複数年に渡るコスト削減計画を強化する中、予想を上回る売上高を計上した。ただ、粗利益率は予想を下回ったことで株価は圧迫されている。
ドナホーCEOは12月に、売上低迷を受け、今後3年間で20億ドルのコスト削減を行うリストラ計画の概要を発表した。同社は2月にこの計画の一環として全世界の従業員の2%を削減し、人員削減を2段階に分けて実施すると発表した。
経営陣はまた、昨年に在庫過剰に悩まされた後、古い商品を処分して新鮮な商品を入れるスペースを確保することにも取り組んできた。今四半期の在庫は13%減の77億ドルに減少し、予想以上の改善となった。
(12-2月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.77ドル(予想:0.74ドル)
・売上高:124.3億ドル(予想:123.1億ドル)
北米:50.7億ドル(予想:48.2億ドル)
EMEA:31.4億ドル(予想:31.8億ドル)
中華圏:20.8億ドル(予想:20.4億ドル)
アジア太平洋・中南米:16.5億ドル(予想:16.8億ドル)
・粗利益率(調整後):44.8%(予想:45.1%)
・在庫:77.3億ドル(予想:81.6億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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