チューイーが決算受け下落 ペット産業の伸び鈍化を示唆=米国株個別
(NY時間09:47)(日本時間22:47)
チューイ<CHWY> 17.01(-0.74 -4.14%)
eコマースでのペット用品販売を手掛けるチューイー<CHWY>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回った。決算発表直後は時間外で買いが強まったものの、その後は下げに転じている。ガイダンスで第1四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、通期でも予想範囲内の売上高見通しに留まった。また、アクティブ顧客数が予想を下回っていることも嫌気されている模様。
同社は株主宛ての書簡で「今年のペット業界の成長率は過去平均を下回ると予想される。ペットの世帯形成が依然として過去の水準を下回っており、販売数の伸びは鈍化が予想される」と述べた。
アナリストからは「底堅い内容ではあるが、素晴らしくはない」といった指摘も出ている。「ペット業界の目先の需要環境は引き続き弱い。経営陣のコメントもペット飼育への関心の低下や通常よりも販売量の少なさに言及していた」と述べている。
(11-1月・第4四半期)
・1株利益:0.07ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:28.3億ドル(予想:27.9億ドル)
・粗利益率(調整後):28.2%(予想:28.0%)
・EBITDA(調整後):8650万ドル(予想:6500万ドル)
・アクティブ顧客数:2008万人(予想:2018万人)
(2-4月・第1四半期見通し)
・売上高:28.4~28.6億ドル(予想:28.9億ドル)
(通期見通し)
・売上高:116~118億ドル(予想:117億ドル)
【企業概要】
米国内のペット飼い主向けに、ホームページやモバイルアプリを通じてペット用品を販売する。米国全土にあるフルフィルメントセンターのネットワークを通じて顧客の注文を処理する他、特定のベンダーパートナーとの共同調達や外部委託の手配も行う。年中無休のカスタマーサービスセンターを運営する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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