ユナイテッドヘルス、公民権局がサイバー攻撃を調査＝米国株個別

（NY時間15:26）（日本時間04:26）
ユナイテッドヘルス＜UNH＞　486.67（-2.68　-0.55%）

　ユナイテッドヘルス＜UNH＞が軟調。米保健当局が、同社のチェンジ・ヘルスケア部門に対するサイバー攻撃が個人の健康情報の漏洩に関与しているかどうかを調査していると伝わった。米保健福祉省の公民権局（ＯＣＲ）が、同社の医療プライバシー規則の遵守状況について調査を開始したという。ＯＣＲは、今回のサイバー攻撃の前例のない大きさを考慮し、患者と医療提供者の最善の利益のために調査を開始したと述べた。

　同社は「調査に協力し、侵害の程度を知るために当局と協力している」と述べた上で、「われわれの当面の焦点はシステムを復元し、データを保護し、データが影響を受けた可能性のある人々をサポートすることだ」と述べた。

　何十億ドルもの医療費支払いをストップさせた情報漏えいは、４週間目を迎えようとしている。同社も政府も、今回の攻撃でどれだけの患者記録が漏洩したかについては明らかにしていない。チェンジ・ヘルスケア社のシステムは毎年何兆ドルもの医療費請求の取引を処理している。

【企業概要】
　個人・組織向けに近代的で高パフォーマンスの医療システムの構築を支援する。データと分析、薬局医療サービス、医療業務等における能力を活用し、ケアの質と提供の最適化や、コスト削減に取り組む。又、医療給付を手掛け、手頃な価格の保険を実現し、医療体験を簡素化して、高品質のケアへのアクセスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美