ダラー・ツリーが決算受け大幅安 通期の売上高見通しが予想下回る=米国株個別
(NY時間10:54)(日本時間23:54)
ダラー・ツリー<DLTR> 127.05(-22.64 -15.12%)
ディスカウントショップのダラー・ツリー<DLTR>が大幅安。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高は予想を上回ったものの、1株利益、売上高が予想を下回った。通期の売上高見通しも予想を下回っている。
ファミリー・ダラー部門の不調が続いており、同社はポートフォリオの最適化見直しの一環として、上半期中にファミリーダラー部門で約600店舗を閉鎖する計画を発表した。さらに、ファミリーダラー約370店舗とダラーツリー約30店舗が、各店舗の現在のリース期間終了に伴い、今後数年間で閉店する予定だとしている。
同社は声明で「上半期は逆風を予想しているが、年間を通じて輸送費の緩和とフードスタンプ(SNAP)給付の減少から恩恵を受けると期待している」と述べた。
アナリストは「同社はファミリー・ダラー部門の適切な方程式をまだ発見できておらず、今後数年間で1株利益10ドルへの道筋を明確に見出すのは難しい」と述べている。「店舗閉鎖は賢明かもしれないが、同社は2019年に400店舗を閉鎖しており、その時点で店舗基盤は最適化されていると確信していた」とも語った。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:3.0%(予想:2.7%)
ダラー・ツリー:6.3%(予想:5.4%)
ファミリー・ダラー:-1.2%(予想:-0.7%)
・1株利益(調整後):2.55ドル(予想:2.66ドル)
・売上高:86.3億ドル(予想:86.7億ドル)
ダラー・ツリー:49.6億ドル(予想:49.1億ドル)
ファミリー・ダラー:36.7億ドル(予想:37.3億ドル)
・粗利益率(調整後):32.1%(予想:32.1%)
(2-4月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.33~1.48ドル(予想:1.71ドル)
・売上高:76~79億ドル(予想:76.8億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.70~7.30(予想:7.03ドル)
・売上高:310~320億ドル(予想:317億ドル)
【企業概要】
米国およびカナダにおいて、主に1.25ドルの定価で商品を提供するディスカウントストアと、価格競争力のある商品を消費者に提供する近隣の総合小売ディスカウントストアを運営する。家庭用品・食器・文具・食品・健康美容製品・パーティー用品やその他多様な商品を取り扱う
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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