リビアンが決算受け大幅安 生産台数の見通しが予想を大きく下回る＝米国株個別

（NY時間09:55）（日本時間23:55）
リビアン＜RIVN＞　11.62（-3.77　-24.50%）

　電気自動車（ＥＶ）のリビアン・オートモーティブ＜RIVN＞が大幅安。前日の引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想を上回ったものの、ＥＢＩＴＤＡは予想以上の赤字となった。フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）の赤字も予想以上に膨らんだ。

　市場は通期のガイダンスを嫌気しているようで、特に生産台数の見通しが５万７０００台と予想（約８万台）を大きく下回ったことを嫌気している模様。

　ＥＶに対する消費者の需要が減退する中で、生産規模を調整し損失を食い止めるという課題を今回の決算は浮き彫りにしている。スカリンジＣＥＯは声明で「われわれは自動車産業の完全電動化を固く信じているが、短期的にはマクロ環境が厳しいことを認識している」と述べた。

　アナリストは「同社は需要停滞と経済混乱に苦んでおり、生産停止から立ち直るまでに時間がかかりそうだ」と述べている。

　なお、同社は従業員の１０％削減計画も発表した。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株損益（調整後）：-1.36ドル（予想：-1.33ドル）
・売上高：13.2億ドル（予想：12.5億ドル）
・EBITDA（調整後）：-11.0億ドル（予想：-10.5億ドル）
・FCF（調整後）：-14.1億ドル（予想：-8.53億ドル）

（通期見通し）
・EBITDA（調整後）：-27.0億ドル（予想：-25.9億ドル）
・生産台数：5万7000台（予想：8万472台）

【企業概要】
　電気自動車（EV）とアクセサリーを設計・開発・製造し、一般消費者及び商業市場の顧客に直接販売する。車両テクノロジープラットフォーム、製品開発とオペレーション、製品、サービスで構成されるエコシステムを実現し、電動ピックアップトラックや電動SUVの開発・生産に注力する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美